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ISO45001:2018 5.1 トップが積極的にやらないものを 従業員が積極的にやるはずがない(1)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

ISO45001:2018各箇条解説シリーズ、今回は箇条5.1「リーダーシップ及びコミットメント」を2回にわたり解説します。今回は、なぜISOでリーダーシップが求められているのかを解説します。

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箇条5.1の位置づけ

まずは箇条5と5.1の位置づけを見てみましょう。

箇条5は、箇条4で確立した労働安全衛生マネジメントシステムを円滑に回していくために、トップは何をどうするかを定めています。

箇条5.1では、トップが組織の中でやるべきことを定めています。箇条5.2は、会社で労働安全衛生方針を作りなさいと言っています。箇条5.3は、トップは、組織で働く人の、労働安全衛生に関する役割や責任、権限を明確にしなさいと言っています。そして箇条5.4では、安全衛生に関することについて、トップは働く人から意見を聞きなさい、と言っています。

どうしてトップの率先垂範が必要なのか

箇条5では、トップの率先垂範を求めているわけですが、どうしてトップの率先垂範が必要なのでしょうか。言うまでもありませんが、トップが守らないことを、従業員が守るはずがないからですね。

例えば、社長が「時間厳守だ!」といつも厳しく従業員に言うのにもかかわらず、社長自身は頻繁に遅刻するという会社があったとします。

従業員は、こんな社長を信用できるでしょうかね?無理ですよね。「社長はいつも遅刻するのに、私たちにばかり時間厳守を押し付けて!」と従業員が思うようになると、ふつうは腹立たしく思うでしょうね。

従業員の中には「どうせ社長も時間なんて守ってないのだから」と、サボる人もでてくるかもしれません。

こうなると、社長や従業員間の信頼関係はもちろん崩れますが、従業員同士のコミュニケーションやチームワークにも悪影響が出て、会社全体がダメになっていきます。労働安全衛生でも同じで、社長は「やれ」というだけで、実際には無関心、任せっきり、丸投げ、もっと悪い場合は「安全よりも売上を重視しろ」みたいな態度を取っていると、現場もやる気にならないですよね。そうならないように、トップはちゃんと労働安全衛生の管理に自ら関与して、指揮をしなさい、と箇条5では言っているわけですね。

明日は箇条5.1の規格要求事項を解説します。

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