おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
5月28日、「人工知能(AI)の利活用推進などに関する新たな法律(AI法)」が参院本会議で可決・成立しました。これは日本で初めてのAIにフォーカスした法律ですが、あくまでも「推進法」であることに留意が必要です。
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AI法成立に関する報道
あくまでも「推進法」で「規制法」ではない
この法律の名称が「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」となっていることからもわかるように、この法律はあくまでも「推進法」であり「規制法」ではありません。国会の議論でもその点を懸念する意見が出されましたが、最終的には法案通りに可決されたようです。(ディープフェイクポルノ対策などを含む附帯決議はなされました)
ただ、まったく規制がないかというそうではなく、既存の法律(著作権法や個人情報保護法)の枠組みで規制がなされるという建付けになっています。
今後は「人工知能戦略本部」が設けられる
法が可決・成立した後は、内閣総理大臣を本部長とする人工知能戦略本部が設けられる予定です。ただ人工知能戦略本部の役割も、法の中ではあいまいな定義しかされていません、(「人工知能基本計画」の作成とその推進、2つ目は「AI施策全般の企画・立案・調整」)
最後に、細かいルールは今後政令で定められる予定です。それを見れば、人工知能戦略本部の役割ももう少しは明確になるのかもしれませんが。