おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
EUのAI規制法案である"EU AI Act"に関して、5/28時点での最新情報を、かいつまんでお伝えします。EU AI Act(AI法)が加盟国の承認を受け正式に成立しました。(情報源は、The EU AI Act Newsletter #53です)。
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EU AI Act(AI法)が加盟国の承認を受け正式に成立
EU AI Act(AI法)が加盟国の承認を受けたことにより、EU理事会は5月21日、正式にAI法を承認しました。
AIを規制する法の成立は世界初のものとなります。EU AI Act(AI法)は「リスクベース」のアプローチを採用しており、社会に対する潜在的なリスクが高いAIシステム(例えば生体認証や犯罪者のプロファイリング等)に対して、より厳しい規制を課すものです。この法律は世界的なAI規制法の「標準」となる可能性があると言われています。(過去の記事でも述べたように、日本もAI規制法の制定に動いており、当然にEU AI Actを参考にしています)
この法律は、主に2つのことを目的としています。一つはEU市場内で、安全で信頼性のあるAIシステムの開発と採用を促進することで、もう一つは人が持つ基本的な権利を尊重しながら、AI投資とAIによる技術革新を促進することです。なお、軍事および防衛用途や研究目的などの特定の分野からは規制を免除しています。
ベルギーのデジタル化、行政の簡素化、プライバシー保護および建築規制担当国務大臣であるマチュー・ミシェルは「この法律が信頼、透明性および説明責任を強調しながら、この急速に変化する技術が発展し、ヨーロッパのイノベーションを促進することを確保している」と述べています。
EU AI Act(AI法)の今後の立法プロセスについて
今後、欧州議会および理事会の議長によって署名されると、EUの官報に掲載され、その20日後に法律が発効します。2年間の準備期間を経て、2年後の2026年に本格的に適用される見通しです。