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事業再構築補助金 事業計画書で「リスク」って何をどう書けばいいの?

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

再構築補助金では「リスクと解決策を書きなさい」という要求事項が公募要領にあります。これには何を書けばいいのでしょうか?今日はこの「リスク」というものに注目して解説をしたいと思います。

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事業再構築補助金 事業計画書の「リスク」については動画でも解説しています(無料・登録不要)

そもそも「リスク」とはどういう意味か

「リスク」って言葉を我々はよく使いますが、そもそも「リスク」ってどういう意味なんでしょうか。ここで国際的に使われているリスクの定義について2つ紹介します。

まず一つ目が国際標準化機構ISOの定義、具体的にはISO9000:2015年版の定義ですが、ISOの定義には「不確かさの影響」と書いています。ちょっとこれだけじゃわからないかもしれませんね。

もう一つが、PMBOKというプロジェクトマネジメントの国際的なデファクトスタンダードがあるんですが、PMBOK第6版の定義によると

発生が不確実な事象、または状態であり、発生した場合は一つ以上のプロジェクト目標にプラスまたはマイナスの影響を及ぼす

とあります。(これは個別リスクの定義です)

当社なりに解釈しますと、リスクとは「将来起こるかもしれないことで、プロジェクト……つまり計画に、何らかの影響を与えること」ということだと思います。

ところでPMBOKの定義では、「プロジェクト目標にプラスまたはマイナスの影響を及ぼす」とありました。一般的にリスクというと、何か好ましくないことを指すようなイメージがありますが、実はこうした国際的に認められた定義では、好ましくないことだけではなく、不確かなことによる好ましい影響もリスク扱いされています。これはPMBOKだけではなく、ISOでの定義でも同じです。ISOでも注記として「期待されていることから好ましい方向または好ましくない方向に乖離すること」とあります。

国際的に認められた定義としては上記の通りですが、中小企業庁が国際的な定義を念頭においているか、ということや、補助金の審査員がそれを知っているかというのはよくわかりませんので、事業再構築補助金におけるリスクとしては、一般的な解釈にしたがって「好ましくない影響」と理解したほうが無難かな、とも思います。

したがって前置きが長くなりましたが、事業再構築補助金においてリスクというものを考えるときは、リスクを「将来に起こるかもしれない、こうなったら困るという出来事」と考えるのがいいのかな、と思います。

事業再構築補助金の公募要領で「リスク」はどう求められているか

これを踏まえた上で、事業再構築補助金の公募要領を見ていきたいのですが、リスクについては公募要領25ページ「2:将来の展望」の中で言及されています。

本事業の成果が寄与すると想定している具体的なユーザー、マーケット及び市場規模等について、その成果の価格的・性能的な優位性・収益性や課題やリスクとその解決方法などを記載してください

事業再構築補助金公募要領第2回公募1.1版 25ページより)

とあります。わかりやすい文章とは言えないんですが、これを読むと「将来の展望」の中でリスクについて書け、そしてその解決方法を書け、とありますので、やはりリスクというのは、将来のことを指しているんだということがわかります。

事業再構築補助金における将来とはいつのことでしょうか。考え方としては2つあると思います。例えば日本料理店が焼肉店に事業転換するという例がありましたが、焼肉店に事業転換をするために工事したり設備を導入したりしますよね。その取組の真っ最中のことを指すという考え方が一つあるでしょう。もう一つは事業再構築に取り組んで、事業再構築を果たしたあと……つまり焼肉店が立ち上がったあとの未来のこと、という考え方もあるでしょうね。

この2つのうちどちらが正解なのかは私もわからないんですが「2:将来の展望」の中でも求められているということから推察をさうると、後者の、事業再構築を果たしたあと……つまり焼肉店が立ち上がったあとの未来のことのリスクについては聞かれているんじゃないかという気がします。

事業再構築補助金 事業計画書で「リスク」は何をどう書くべき

この焼肉店の例でいえば、「焼肉店を立ち上げたあとの将来に起こるかもしれない、こうなったら困るという出来事はなんですか?」ということについて記載する必要があるということかなと思います。何がありますかね。日本料理店が焼肉店に事業転換したときのリスクですから、考えられるとしたら「食中毒のリスク」なんてものがあるかもしれませんね。もちろん飲食業ですから、日本料理店でも食中毒のリスクはありますけれども、焼肉店ではお客自身が肉を焼いて食べるため、加熱不足や使用した箸からの汚染の可能性が、日本料理店よりは高いと思うんですよ。こうしたリスクは、事業再構築によって新たに生まれてくると思われますね。こういうリスクについて、事業計画書の中で記載するのが良いと思います。

事業再構築補助金 事業計画書で「リスクの解決方法」は何をどう書くべきか

そしてリスクだけではなく、その解決方法を書け、という指定がありましたね。まあ細かい話をすると、リスクというのは解決する…ゼロにするというのは困難であって、リスク対応策としては、リスクの発生確率や影響度を軽減させる「軽減策」のほかに、リスクを第三者に転嫁・移転させる「転嫁策(移転策)」なんてのもありますね。特にお客自身が焼くということで起こりうるリスクをゼロにするということは難しそうですよね。
なので現実的にはリスク軽減策になるんだと思いますが、例えば「肉を焼くときは専用の箸やトングを用意する」とか「お客が食べるための箸で生肉に触れないよう表示を作って注意換気する」というようなことを、事業計画書の中で記載するのがいいのかな、と思います。

これまで中小企業庁が公募する補助金の事業計画書として「リスクと解決策を書きなさい」という要求はあまりなかったんですけれども、この事業再構築は、これまでとは全く違う思い切った改革を伴うものが前提ですから、リスクのことも念頭に置いてくださいよ、という役所の意図があるんだと思います。

他の補助金では求められていないけれども、この事業再構築補助金はわざわざ求められているわけですから、審査でも注目されてもおかしくないポイントだと当社では考えます。こうした将来のリスクまでしっかり抑えた上で、事業計画を作り上げて下さい。

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