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ISO9001 ブログ

品質に関する不正はなぜ起きる?どう対策する?

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

検査データを改ざんしたり捏造したりするとか、無資格者に検査をさせたとか、そういうニュースをよく聞きます。どうしてこうした不正が起きるのでしょうか、対策はどうすればいいのでしょうか?

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製品やサービスのリリース(検査やチェック等)の段階では、品質不正が起きやすい

製品やサービスのリリース(検査やチェック等)の段階では、品質に関する不正が起きやすいんですね。最近でも、三菱電機が検査成績書の数値を改ざんするなど、40年近くにわたって品質不正をしていたことが発覚しました。

三菱電機はISO9001の認証も取得していましたが、認証を維持しながらも不正をずっと続けていたんですね。ISO9001の製品・サービスのリリース(検査やチェック等)に関する規格要求事項では、基本的には「結果を記録しなさい」「正式なリリース者を記録しなさい」ということしか証拠としての要求事項がありません。記録された結果やリリース者の情報が改ざんされていた場合は、ISO9001の要求事項だけでは見抜けないんですよね。(もちろん、改ざんされないように保護しなさいという要求事項はある)

どういう不正があり、原因は何で、対策はどうすればいいのか

よくある不正としては、検査を行わずに検査データを捏造して記録をするということのほか、検査はやったけれども検査データを合否判定基準を満たすように改ざんをするとか、あとは手順を無視して検査をする、例えば(自動車メーカーの完成車検査で相次いで発覚されたような)無資格者に検査をさせて、記録上は有資格者の名前を書いておく、みたいなことがあります。

どうしてこういう不正が行われるかというのには理由はたくさんありますが、一般的には現場の人もなかなか増やしてもらえない中で、お客さんからは納期に迫られるという、余裕のないギリギリの操業を続けています。そのうえに経営的にも収益性を重視されると、検査で落とすということが心理的にははばかられるようになるんですよね。他の現場のみんなに迷惑はかけられない、みたいな感じです。

また、特に中小企業に多いんですが、検査は改ざんしやすい環境で行われる場合が多いです。結果の記録も手書きの鉛筆書きで記録していたりすると、あとで消しゴムで消して改ざんできますよね。また、検査室で一人でこもって検査をしているような環境だと、誰も見ていませんから、データを捏造することもできます。監督者がいても、力量がなくて、検査の不正が見抜けないということもあるでしょうね。

こうした不正に対してどういう対があるかというと、これが一番難しいんでしょうけど、やはり現場に過度な負荷をかけないような環境づくりというか風土改革は必須でしょう。また、品質意識やコンプライアンス意識の醸成のための教育も必要でしょう。そもそも仕組みとして改ざんができないように手書きの検査成績書からIT化を図るということもあるでしょうし、検査時には検査担当者は一人にならない、監督者が付き添うなどという手順の見直しもしないといけません。どれだけやっても不正をゼロにすることは理屈の上では難しいので、不正を見抜けるように内部監査のレベルアップなども重要な点になるんでしょうね。

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