おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
最近サボり気味だったエモブロです。ぼくは自分のことが好きになれず、いつも自分にダメ出しをしながら生きているんですけど、これって人間にプリインストールされている機能なんだって知ってました?
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自己否定をする娘氏を目の当たりにして
娘氏が4~5歳くらいの頃だったと思いますけど、娘氏がなにか失敗したりマズいことをした時に、自分の頭を(結構本気で)叩きながら「バカバカバカ!」と叫ぶ仕草をした頃があったんですよね。今ではそんなことはしないんですけど、その娘氏の行動を見て、ぼくはかなり複雑な気持ちになりました。
というのも、40過ぎのおじさんのぼく自身も、4~5歳の娘氏とまったく同じことをしているのに気付かされたんですよね。いや、もちろん、自分の頭を叩きながら「バカバカバカ!」なんて言いませんよ💦でもぼくには「こんな自分はダメだ」とか「こんなダメな自分は誰からも好かれないだろう」と思ってしまう自己否定のクセがあって、自分にダメ出しをしながら行きていくという意味では、娘氏と同じ行動をしていたんですよね。それも何十年にもわたって。
自分で自分を好きになれない理由を説明する「自尊感情のソシオメーター理論」
ところで、自分で自分を好きになれないのは、他者から否定的な評価を受けている可能性があるそうです。これは「自尊感情のソシオメーター理論」という、れっきとした心理学の理論なんですが、自分がどれだけ社会的に受け入れられているかを感じることが、自尊心や自己評価に影響を与えるという理論です。めちゃくちゃ簡単に言うと、他者からの評価やフィードバックがポジティブであれば、自分を好きになる可能性が高まります。逆に、否定的な評価を受け取ると、自分を好きになりにくくなる、というものらしいです。
なんでこんな厄介な機能が人間に備わっているかと言うと、野生で生きていた時代の人間にとっては、社会的な受け入れられ具合が、生存や繁栄に重要だったからだと考えられています。集団から嫌われると、野生で一人ぼっちになってしまい、猛獣に襲われてすぐ死んじゃいますからね。だから他人の評価に敏感にな人間が生き残って、その機能が現代に生きる我々にもプリインストールされている、ということなんだそうです。
ぼくは何十年ものあいだ、自分が好きじゃありませんでした。それは「自尊感情のソシオメーター理論」に基づいて考えると、他人が自分を評価してくれているような実感が持てなかったからだと思います。いや、他人のせいにしているわけじゃありませんよ。自分が、他人から評価されている気がしない、という、かなり主観的な話です。他人からダメだと思われているだろうと思っているので、自分を好きになれなかったのです。
だからぼくは、他人からの評価を得たくて、いろいろともがいてきました。偏差値のよい大学にいけば評価されるかもしれない、誰もが知る大きな会社にいけば評価されるかもしれない、国家資格を取れば評価されるかもしれない。それをある程度は実現できたはずなんですが、それでも他人から評価されている実感が持てないのですよ。実感が持てないから、自分のことが好きになれずに、自分にダメ出しをしながら、なんとか他人に受け入れられる自分を目指してきたのだと思います。けなげですよね、人間って😇
他人の自己否定には寄り添えるのに、自分の自己否定には寄り添えない
でも、娘氏が「バカバカバカ!」と自分の頭を叩く姿を見ていると、ぼくの心には「いや、それほどバカじゃないよ」とか「そこまで卑下する必要はないのに」という考えが浮かんできます。それに気づいたとき、ハッとしたんですよね。娘氏の自己否定に対しては「そうじゃないよ」と、支え寄り添えるにも関わらず、自分自身の自己否定に対しては、まったく寄り添えないことに気づいたんですよ。似たような行動をしているのに、娘氏には寄り添えるのに、自分の自己否定には「お前の努力が足りないんだ」と、厳しく自分を見ているんです。ただでさえ他人の評価を感じられる自己否定しているのに、さらに追い打ちをかけるように、他ならぬ自分がさらに強い自己否定を浴びせかけているんですよね。これでは自分を好きになることなんてできっこありません。
娘氏のおかげで、自分自身に対する自己否定があまりにもひどすぎることに気づくことができました(ありがとう、娘氏)。つまり、他者に寄り添うように、自分自身も優しさで接することができなければ、自分を好きになることはできない、とわかったわけですよ。ありがとう、娘氏😊
人間にプリインストールされている機能なので、自己批判や不安を持つことは避けられないこともあるでしょうけど、四六時中一緒にいて、死ぬまで自分の人生をともにする自分自身だからこそ、自分に寄り添わなきゃですよね。自分に寄り添うことは、自分を甘やかすこととは、まったく別のことですしね。