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ISO9001 ブログ

【速報】ISO9001改訂版 リリースは2026年9月との情報

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

オーストリアの第三者認証機関であるQuality Austriaは、自社のホームページにおいて、ISO9001の次期改訂版が2026年9月にリリース予定だと報じました。ただ、ここまで具体的に報じているのはQuality Austria社だけですので、情報の取り扱いには注意が必要です。

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ISO9001改訂版 リリース時期についてのエビデンスはこちら

Quality Austria社のニュース記事はこちらです。あまり情報源として不確かなものは、当社のブログでも紹介しないのですが、今回は第三者認証機関の公式ページでの記事(しかも情報源がワーキンググループメンバーらしい)ということもあり、紹介をしました。ただ、冒頭でも述べたように、リリース予定をここまで具体的に報じているのは、ぼくが調べたところではQuality Austria社だけでしたので、情報の確度には注意が必要ですね。

消されるかもしれないので、スクリーンショットも貼っておきましょう。(黄色での強調は筆者)

なお、ISO9001の次期改訂版が2026年9月にリリース予定だと述べたのは、Quality Austria社のビジネス開発統合管理システム担当であり、ワーキンググループのメンバーでもあるThomas Waldner氏です。この「ワーキンググループ」とは、素直に読むとISO 9001 の改訂を担当する作業部会である ISO/TC 176/SC 2/WG 29のことだと思うのですが、この記事では定かではありませんね。(もし本当にWG29のメンバーならば情報に信憑性はありますが、逆にメンバーならばこういう情報は保持する義務があるのでは……)

仮に情報が正しかったとしても、今後の動向でリリース時期は変更になる可能性もありますので、あまりこの情報を鵜呑みにしないでくださいね。

ISO9001の次期改訂スケジュールも具体的に述べられている

この記事の中では、改訂スケジュールも具体的に述べられています。

The current timeline states that Committee Draft 2 should be processed between January and June 2025, followed by the DIS - Draft International Standard (July 2025 to March 2026), which will then lead to the FDIS - Final Draft International Standard (April to June 2026). The release of ISO 9001:2026 will be processed from July to September 2026, with the actual publication date planned for September 2026.

これによると、ISO9001:2026の開発およびリリースのタイムラインは以下のようです。

  • 委員会ドラフト(CD)2: 2025年1月 - 2025年6月
  • 国際標準草案(DIS): 2025年7月 - 2026年3月
  • 最終草案(FDIS): 2026年4月 - 2026年6月
  • ISO 9001:2026のリリース: 2026年7月 - 2026年9月
  • 出版予定日: 2026年9月

ISO9001の次期改訂内容についても触れられている

記事に記載されている新しいISO 9001の改訂内容は以下の通りです:

  • 2015年版とハイレベルストラクチャー(HLS)を基礎にしている。
  • 2020年の「カスタマーサーベイ」で特定された「新たなトレンド」を考慮している
  • 気候変動が「ロンドン宣言」に基づき、直接的に統合される
  • 新しいトピックの詳細は未定であり、今後の段階で具体的な内容が明らかになる予定。

「ハイレベルストラクチャー(HLS)」とは、ISOマネジメントシステム規格共通の構造のことです。今もISO9001と14001や45001は、章立てや用語などが共通していますが、それはこのHLSに基づいて作成されているからですね。HLSは2013年に発行されましたが、2021年ごろに改訂されています。したがってこの改訂されたHLSに合わせた規格の改訂が行われるということですね。

その他、2020年の「カスタマーサーベイ」というのは、2020年に行われたユーザー調査のことだと思われます。これについてはTC176がサーベイ結果を公開しています。ここで特定された新しいトレンドが具体的に何かはわかりませんが、この結果を反映させるような内容が次期改訂で盛り込まれるのかもしれません。まあ「新しいトピックの詳細は未定であり、今後の段階で具体的な内容が明らかになる予定」と書いているので、具体的にはまだ何も決まっていないのでしょう。委員会草案もいったん白紙になったくらいですから。

サーベイ結果はいずれ当社のブログでも分析してみますね。ご期待ください。

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