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ISO14001 ブログ

ISO14001がもうすぐ変わるって本当?いますべきことをプロが解説(2)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

この2月に、ISO14001の改訂案が公開されました。気候変動や生物多様性など、今の時代に対応した内容が盛り込まれます。この改訂案の内容と、今後のスケジュールを、ざっくりと説明します。

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改訂スケジュール

ISO 14001の改訂案が、今後どのような流れで正式な規格になるのかをご紹介します。

まず、2025年2月に、改訂案が「国際規格案」であるDIS(Draft International Standard)の案として登録・公開されました。このあと、各国からの意見収集や投票を経て、必要に応じて内容の修正が行われます。

その後、DISが正式に発行され、さらに最終国際規格案であるFDIS(Final Draft International Standard)が作成されます。このFDIS案に対して大きな反対がなければ、FDISが承認され、いよいよ規格として発行されることになります。現時点での見通しでは、早ければ2025年の後半、遅くとも2026年前半には規格が正式に改訂される可能性があります。ただし、進行状況によっては多少ずれる可能性もあります。発行される規格は、ISO14001:2015年版の追補改訂第2版として扱われるかもしれませんし、もしかしたら、ISO14001:2026年版という名称になるかもしれません。

規格の移行期間があるかどうかも、いまのところはよくわかりません。一般的に規格の移行期間は、規格の改訂の程度にあわせて長くなったり短くなったりするのですが、今回のISO14001の改訂の場合は、正式発行後に1年から2年程度の移行期間が設定されるんじゃないかという見通しも聞こえてきますね。

認証企業・組織が いまやるべきこと

いまこの案の段階で、認証を受けている企業や組織が何をすればいいのか、というお話をしましょう。まずこの時点では、将来の改訂を見据えた準備にとどめるのが基本ですかね。というのも、規格の案は、今後まだ変更になる可能性がありますので、文書の改訂や運用ルールの変更まで踏み込む必要はないですね。それは改訂内容がほぼ固まった段階でやるべきでしょう。

この時点でやるべきことは、まず改訂案の方向性について社内で情報共有することですかね。「こういう見直しが進んでいて、今後こんなことが問われるかもしれない」という見通しを、トップマネジメントや現場と共有しておきましょう。

次に、今回キーワードとして挙げられている気候変動や生物多様性について、少しでも理解を深めておくことも大切ですね。こうした今日的な課題は、規格改訂後に、環境側面やリスク・機会などを考える上で重要になってきます。さらにいうと、将来的には審査でほぼ確実に問われるテーマになります。ですので「そもそも気候変動や生物多様性とは一体なんのことで、世の中の動きはどうなっているのか?」ということを、ぼちぼちと調べておくのがいいでしょう。

そして最後に、これらの今日的課題に対して、自社のマネジメントシステムではどう考慮して、対応しているかという、現時点での状況を整理しておくと、正式な改訂後にスムーズに移行できるはずです。

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