おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
昨日(7/19)、発表が延び延びとなっていた小規模事業者持続化補助金の採択結果が発表となりました。今回の公募では、これまで(僕の知る限り)公表されなかった申請者数が公表されていましたので、これをもとに採択率を割り出してみたいと思います。
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平成29年度補正小規模事業者持続化補助金の採択結果はこちらで確認できます
申請者数は26,910件
中小企業庁のホームページによると、この度の公募での申請者数は26,910件であるとかかれていました。(下の図の赤線の部分です)
僕の知る限りでは、小規模事業者持続化補助金の申請者数が公表されたのは初めてではないでしょうか。もし過去に公表された事実をご存知の方がいらっしゃれば、ご指摘くださいね。
採択者数を数える
申請者数が26,910件だとして、採択者数は何社(何者)でしょうか?これを調べるにはひと工夫が必要です。日本商工会議所、ならびに全国商工会連合会ホームページで、それぞれの管轄における採択者一覧をpdfで公表しています。この数を数えれば採択者数はわかりますね。
一件一件数えるのは大変です。僕は、このpdfを全てダウンロードし、adobe acrobatで結合。結合後のファイルをExcel形式に吐き出して、数を数えてみました。僕の作業方法が間違っていなければ、
- 商工会議所管轄 8,804件
- 商工会管轄 9,728件
が、平成29年度補正小規模事業者持続化補助金の採択者数ではないかと思われます。合計すると18,532件です。
採択率は68.9%?
申請者数26,910者に対して、採択は18,532者だとすると、採択率は68.9%となります。感覚的には、これは非常に高いように思います。
これまで小規模事業者持続化補助金の採択率は、噂ベースでしか耳にすることはありませんでしたが、僕が聞く噂はいつも決まって低めで、おおよそ20%~40%の間くらいと聴くことが多かったように思います。僕自身の過去の支援実績も、3件支援中1件採択という、あまり誇れる採択率ではありませんでした。それに、コンサルが作り込んだ申請書は落ちやすい、という噂もあったくらいです。
一方、今年度のものづくり補助金1次公募も例年より高い採択率でした。これも含めて考えると、今年度の補助金施策では、できる限り早めに(1次公募で)予算を消化して、生産性向上を早期に実現したいという行政の意図があったのかもしれません。
小規模事業者持続化補助金の2次公募はあるか?
18,532者の採択で、1者最大50万円の補助として、今回の公募でざっくり93億円弱の予算を消化したと推察できます。この公募、実際には上限額最大100万円の交付もありうるので、これよりももう少し予算を消化していてもおかしくありません。
もともとの予算額が120億円ですから、単純計算で残り予算は25億円程度。ここから事務局の運営費などが引かれるので、まああまり予算は残らないと思ったほうがよいでしょう。大阪北部地震や西日本豪雨の影響もありますから、2次は中止となっても不思議ではありませんし、実施されたとしても狭き門になるのではないかと思われます。
なお、当社の小規模事業者持続化補助金の採択率は100%でした?
今年度、当社は小規模事業者持続化補助金の申請を3社に対して支援しました。その全てが採択をされ、当社の今年度小規模事業者持続化補助金の採択率は100%となりました!