【原因分析入門】根本原因分析(RCA)ってなぜ大事なの?どうやってやるの?(1)

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

問題が再発するのを防ぐ鍵、根本原因分析(RCA)を、初心者の人にもわかるように基礎からお話しします。初回は、根本原因分析とは何か?を説明します。

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根本原因分析とは何か

根本原因分析とは、問題がなぜ起きたのか、その原因を掘り下げて、問題の根っこにある原因を見つけ出す方法のことです。いろんな手法やツール、テクニックがあるんですが、われわれ日本人にお馴染なのは「なぜなぜ分析」や「特性要因図」という方法ですね。ただ、なぜなぜ分析も特性要因図もかなり古い手法でして、いろいろ限界があると言われています。最近ではもっと進化した手法があったりします。

根本原因分析はいつやるか

根本原因分析は一般的に、このような流れの中で行うことになります。

例として、製造業の製品検査で不良品が発見されたとします。発見された不良品はまず隔離され、良品とまぜこぜにならないようにします。可能な場合、不良品は作り直され、再検査を経て、合格すれば出荷されます。

しかし、これで終わりではありません。次に行うのは、「なぜ不良品が発生したのか」という根本原因分析です。この分析の目的は、同じ様な不良が二度と起きないようにすることであり、決して個人を責めるためではありません。

根本原因が特定できれば、その根本原因を排除または軽減するための対策を検討し、実施します。そして重要なのは、対策の実施だけではなく、それが効果的に現場に定着し、実際に同様の不良が再発していないかを確認することです。このような流れを通じて、同じ問題が二度と起こらないようにすることが、根本原因分析の重要な目的です。

次回は、ただしい根本原因分析がなぜ必要なのかについて解説をします。

この記事を書いた人
代表取締役 今村 敦剛

中小企業診断士/審査員(ISO9001, 14001, 45001)/日本心理学会認定心理士