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無能感を漂わす人に厳しくしてしまう僕

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

僕は仕事柄、同業者とチームを組んで仕事をすることがたまにあります。不寛容で怒りっぽい欠点だらけの僕は、同業者にも怒りをむき出しにすることがあって、結構恐れられているのでありました?

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それ、本質ちゃうやろ!

同業者とチームを組んでする仕事の中には、チームとしてのお客さんに報告書を提出することもあります。僕が報告書を書いて、同業者の人にその内容を見てもらってから、お客さんに提出するというパターンが多いのですが、ある時こういうことがありました。

あの~今村さん。今村さんが書いてくださったこの報告書なんですけどね
どうかしました?
ここ、誤字がありますよ
ああ……すみません?
それとここですけど、改行したほうがいいんじゃないでしょうかね
なるほど……
あと、このグラフの凡例の位置は、ここじゃなくてここのほうが見やすいんじゃないでしょうか
(心の中で)ちょっ!それ、本質ちゃうやろ!!

僕としてはですね、そういうことじゃなくて、報告書にかかれている分析内容が妥当かどうかや、お客さんの課題に対応した解決策になっているかどうかの意見がほしいんですよ。。(そういう風に説明したはずなんですけどね……?)

わ、わかりました。直しておきます。ところで、分析内容なんかはどうでしょう……(おそるおそる)
んー、比較的よくまとまっていると思いますよ?
(心の中で)比較的ってどういう意味やねん!(# ゚Д゚)

という具合に、同業者にイライラすることがあるのです?。僕はすぐ顔に出ちゃうので「今村さんは厳しい」と恐れられていたりします。いやあしかし、自分で書いていて思いますが、今村さんって厄介な人ですよね……。

同業者にだけ発動するイライラ

不思議なことに、この手のイライラは、同業者にだけ発動するんですよね。お客さんとの直接のやりとりでは、お客さんの指摘が本質的なものじゃなくても、特に何も感じないのですが、同業者だったら、上記の例のように反応してしまうんですよ。

これは心理学でいうところの「投影」という現象だと思っています。wikipediaの「投影」をちょっと引用してみましょう。

自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るために、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きを言う

僕は、僕の職業的な立場として、自分が無能であることを恐れています。つまり、仕事においては無能であってはならないし、無能であることには価値がなく、価値がなければお客さんから必要とされないと私は信じきっているわけです。だから、僕が認めたくない(否認したい)「無能感」を、同じ立場である同業者の中に見出すと、

(心の中で)僕は努力して『無能』であることから抜け出そうとしているのに、なんで同じ立場にもかかわらず、同業者のあなたは平気でそんな『無能』な言動をするのか?

という気持ちになっているのでしょう。自分の中にも確実にある「無能」という悪い面を目の前の他人に押し付け、自分は「無能ではない」と自分を守ろうとしているわけですね。

一方でお客さんと僕は、立場が違います。僕はサービスの提供者であるし、お客さんはサービスの受益者ですからね。立場が違うと、こういう気持ちは発動しないのです。

よく言えば仕事に一生懸命だと言えるかもしれませんが、当の本人である僕はこれを「ちょっと病的だなあ」と思っています。

これも結局は自分の問題なのだ

しかしこれも結局は自分の問題なんですよ。自分が恐れている無能感を、勝手に誰かに見出して、厳しくしているのは僕自身なわけですから。

コンサルタントとして、表面的な技法や知識で武装してはいるけれども、その内面は、誰かに無能の烙印を押されないようにビクビクしているわけです。誰かに高く評価をしてもらいたいと思いながら、低い評価を恐れているとも言えるでしょう。

僕自身が「無能だって思われたっていいじゃん」と割り切るようにならなければ、この傲慢な性格は変わらないのだと思います。今はその途上ではありますが、長年染みついた思考の癖を割り切るのは容易ではなく、地道に自分と向かい合っていくしかないですね……?

(しかしブログにこんなことを書いたら、一緒に仕事してくれる人がどんどん減っていくだろうな……?)

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