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2020年実施ものづくり補助金(一般型)一次締切採択結果を分析する(④リピーターの割合)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

先日公表された2020年実施ものづくり補助金1次締切の採択結果をします。2020年実施ものづくり補助金より、リピーター(直近3年以内にものづくり補助金に採択された企業)は、採択回数に応じて減点されることになりました。その影響がどの程度あるか、今の時点でわかることを分析します。

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減点項目について

公募要領には、「過去3年間に、類似の補助金の交付決定を受けていた場合、交付決定の回数に応じて減点」とあります。これは2020年実施ものづくり補助金から新たに採用された措置です。

この記事では、「過去3年間に、類似の補助金の交付決定を受けていた」事業者を、以降「リピーター」と呼びます。

2020年実施ものづくり補助金1次締切採択者にリピーターはどの程度いたか

今年から減点措置が講じられるようになったわけですが、今年の1次締切の採択者1,429者のうち、リピーターはどの程度いたのでしょうか。過去3年間の採択者データをExcelで名寄せして調べた結果が下記の通りです。(具体的にはvlookupで名寄せして、採択回数をカウントしました)

減点措置がある割にはまずまずいるな、という印象です。

2019年実施ものづくり補助金では、それ以前3年間のリピーターはどの程度だったか

今年の数字を評価するには、やはり比較の対象が必要です。2019年実施ものづくり補助金では、それ以前3年間のリピーターはどの程度だったのでしょうか。

減点措置が採択結果に大きな影響を与えているとは言い難い

上記の分析から言えることは、この度採用された減点措置が、採択結果に大きな影響を与えているとは言い難いということだと推察します。確かに2020年実施ものづくり補助金では、採択者全体に占めるリピーターの割合は低下しています。影響はないとは言えないでしょう。3年連続採択されている企業はもっとも減点されているはずですが、それでも採択者数に占める割合は、減点措置のなかった昨年とほぼかわりません。減点はされているのでしょうが、それでも毎年採択されるだけの「底力」(申請書の書き方、良好な財務体質、しっかりした組織体制、開発力、目の付け所等)があるのだろうと推察されます。

また、2020年実施ものづくり補助金は、まだ1度しか採択発表がされていません。通年公募制度となり5次締切まであることが確実なので、リピーターといえども慌てて申請をする動機がありません。この点を考慮しても、今の時点では「大きな影響がある」とは言えないでしょう。

今後引き続きこの分析を続けていかなければ確かなことはわかりません。しかし「減点措置があるから採択されにくいだろうし、申請をやめておこうか」という判断を今の時点でする必要はない、というのが当社の見解です。

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