おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
週末のエモブロです。うつの症状が激しかったころ、やたらめったらミスを連発していたことがありました。不思議なことに「ミスをするだろうな」という予感があって、そこまでわかっているのに関わらずミスをしてしまうんですよ😫
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カフェインレスコーヒーを買いに行く
娘氏が生まれたばかりの頃。配偶者様は授乳中、カフェインを摂取することは控えなければなりません。でもうちの配偶者様はコーヒーが大好き。
そこで配偶者様から「カフェインレスコーヒーを買ってきて」という指令をもらう僕。
そこらへんのスーパーで売っているのではなく、専門店のプレミアムなカフェインレスコーヒーを、買いに行ったんですよ。
でも僕にはなぜか
「これは……間違ってカフェイン入りのコーヒーを買ってしまうのではないか」
という不安がありました。
間違えないように、間違えないように……と何度も何度も心のなかで繰り返しながら、目的のお店で買物をして帰宅します。
配偶者様に商品を渡すと
配偶者様「カフェインレスを買ってきてって言ったじゃん!💢」
とお怒りに……。そして間違えてしまったという事実に驚きが隠せない僕。
あれほど間違えないようにと繰り返していたのに、なぜ間違ったほうを買ってしまうのか……やっぱり僕はダメなんだ……と自責の念にかられます。自分は本当にダメな人間なんだと、自分に腹が立ってしかたがないっんですよね。
ケアレスミスはうつ症状の一つではあるが……
こういう信じられないくらいのケアレスミスを、当時僕は連発していました。ケアレスミスの多さは、うつ症状の一つでもあるとは言われていますね。でも僕の場合は、それだけじゃなかったように思います。
ちょうどその頃は配偶者様との関係がかなり悪化して、萎縮をしていたといってもいい。配偶者様がイライラしているのを見て萎縮していたというのもあるけれども、配偶者様の期待に答えなければならない、夫(父親)として正しくあらねばならないという「~こうあるべき」に対して萎縮をしていたようにも思う。
ところで心理学の概念では「自己成就予言」というものがあります。アメリカ人社会学者のロバート・K・マートンが提唱した社会心理学における概念なんですが、wikiではこう説明されていますね。
予言をした者もしくはそれを受け止めた者が、予言の後でそれに沿った行動を取ることにより、的中するように導かれた予言のことである。
よく「念ずれば花開く」みたいなことを言うじゃないですか。引き寄せの法則なんてのもそうだよね。言葉にすれば、それが現実化するというやつですね。それは、ポジティブなことだけではなく、ネガティブなことにも当てはまるようで、僕のケースにおいても「ミスをするに違いない」という思い込みが、実際にミスを引き寄せてしまったと言える。
それはあなたの意識の問題でしょ?あなたの意識が低いからミスするのよ?と、この話を読んだあなたは思うかもしれない。確かにそうとも言える。でも、ミスをやってしまう時は、どんなに気をつけていても、無意識にやってしまうこともあるんですよね。誰よりも僕自身が、このミスに愕然としていますからね。
もっと根底には「ダメな自分」という自己像がある
何で読んだのかは思えていないのだけれども、自己成就予言は、自分が認識している自己像と密接に関連しているらしい。うつ症状でネガティブになっている僕は「自分はダメな人間だ」「無価値だ」という自己像をもっていました。その自己像(ダメな自分)に適合するような行動を、無意識にとってしまっていたのかもしれません。
で、カフェインレスコーヒーさえもロクに買えなかった自分は「ああ~やっぱり僕はダメなんだ」ということを再確認してしまい、ダメな自分の自己像に磨きをかける。そうすると、またダメな自分に適合する行動をとり、ミスを起こし、ダメさを再確認するという、ダメな自分スパイラルに陥っていくわけですね。
ところで、そういう驚くようなケアレスミスは、その後は起きていません。どうやってこのスパイラルを脱したのかも、僕は一向に覚えていません💦(抜け出していないのかもしれない)
「ダメな自分」という思い込みは、いまもそこそこあるので、あまり変わってないと思うんだけどなあ。