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ISO14001 ブログ

ISO14001:2015 箇条6の全体像と位置づけ

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

ISO14001:2015各箇条解説シリーズ、今回から箇条6の解説をします。箇条6の規格要求事項を具体的に解説する前に、箇条6の全体像をしっかりと説明をして、皆さんがたには全体的なイメージを持っていただきたいと思います。

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ISO14001:2015の箇条6は盛りだくさん&超重要箇条

箇条6はPDCAでいうとP・プラン・計画に当たる部分ですが、結構盛りだくさんな内容です。 細かい規格要求事項を理解することも重要ですが、 箇条6の全体や本質を大きくつかまずに規格要求事項に入り込むと、何を言っているのかさっぱりわからないということにもなりかねません。そこでまず、ISO14001の規格全体における箇条6の位置づけを解説したいと思います。

ISO14001:2015 箇条6の全体像(経営者レベルでのPDCA)

これまで見てきた箇条4「組織の状況」では、ISO14001に基づく環境管理の仕組みをつくるにあたって、いま会社を取り巻く状況がどうなのかというのを分析をしました。会社の内外で何が起きているか、お客さんを含む利害関係者からどういうことが求められているかといったことをまずは整理をしたのが箇条4です。

そうした状況を踏まえて環境管理に取り組んでいくわけですが、経営者の「やるぞ!」という決意や、経営者自身による率先がなければ、どんな良い仕組みであったとしても、うまく運用することはできません。そこで、箇条5では、トップが率先してISO14001に関わりなさいと言っています。また、従業員の行動がブレないようにトップは方針を定め、従業員に対して責任と権限も割り当てましょうといっています。

ここまではP、プラン、計画の部分ですが、どちらかといえば、経営者(社長や専務たち)にとってのP、プラン、計画にあたります。そして計画したことを実行するのが次のD(ドゥ)の部分です。ここがISO14001による管理の仕組みの本体と言ってもよいでしょう。これについては後で説明をします。ISO14001による管理の仕組みを実践したら、それが本当に経営の目的達成につながったかどうかという評価をするのが、箇条9「パフォーマンス評価」です。なにか足りなかったり、失敗したということがあれば、もっとよくやるための改善をする必要がありますが、それが箇条10「改善」に該当します。こういうサイクルを、例えば年1回のペースでまわしていくのが経営者としてやるべきことです。

ISO14001:2015 箇条6の全体像(管理者レベルでのPDCA)

次にオレンジの箱で示すのは、ISO14001による管理の仕組みの本体といっていい部分です。

このオレンジの箱は、部長や課長などの管理者が主にやるべきことで、環境管理に関する具体的な計画を立て、実行し、見直しをするという一連のサイクルです。この本体の部分のP、プラン、計画に、今回説明をする箇条6「計画」があります。

箇条6では、業務において環境に影響を与える要因や、リスクと機会、そして環境に関する法令などを明らかにして、その上で環境に関する計画や目標を定めなさいと言っています。

そして次の箇77では、その計画・目標などに取り組むために必要な人や道具、設備、職場環境などを準備します。こうした計画に基づいて、やるべきことを実行するのが次のD(ドゥ)の部分ですが、ここはISO14001でいうと箇条8「運用」にあたります。

箇条8「運用」では、環境に関するパフォーマンスの向上、環境法令の遵守、環境目標達成のために必要なプロセスを確立し、実施、管理、維持をしなさいといっています。そして、ISO14001の管理の仕組みが効果を生んだのかどうかを箇条9で評価して、足りなかったり失敗したことがあれば、もっとよくやるための改善を、箇条10で求めています。

というわけで、今日のテーマである箇条6は、環境管理に関する具体的な計画を立てる部分です。この箇条6で立てた計画に基づいて、環境を悪くしないように維持をしたり、環境をよくしていくための改善を図っていくわけですね。

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