ISO14001:2015 9.2 環境の内部監査員が持つべき知識・技能

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

ISO14001:2015 各箇条解説シリーズ、今日は箇条9.2「内部監査」について解説をします。昨日に続いて本日は、環境の内部監査員が持つべき知識や技能についても説明します。

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環境の内部監査員が持つべき知識や技能

環境の内部監査員が持つべき知識や技能についても説明をしたいと思います。この表は、昔の規格なんですけど、2012年版のJISQ19011(マネジメントシステム監査のための指針)に書いていた内容です。

ここに、環境の監査員はどういう知識や技能を持つべきかという例が書いています。

環境の内部監査は、品質の内部監査よりももう少しテクニカルというか、専門性のある知識を幅広く持っておくことが一般的には望まれます。

例えばメタノールという劇物がありますが、これは人体に有害な物質です。したがって毒劇法で定められた保管方法を取らなければなりませんが、毒劇法で定められた保管方法って何のことかわからなければ、監査でも有効な確認や指摘ができませんよね。

またメタノールは沸点や引火点が低いので燃えやすいんですが、メタノールは水より比重が軽いので、発火した時に水をかけると燃え広がる可能性があるんですよね。そういうことを知らなかったら、緊急事態の対処方法についての監査をしている時に、その対処方法が適切かどうかを判断できません。こういう知識や技能を身につけた人が監査をやるのが望ましいですね。

内部監査のチームとして知識・技能があることが重要

とはいえ、なかなか大企業でも、そうした人材っていないんですよね。その現場で働いている人は、現場でやっている作業のプロフェッショナルではありますが、必ずしも環境負荷低減のプロフェッショナルではありませんからね。

ただ、そうした人がいなくて仕方ないと開き直ると監査の有効性が保たれませんので、少しずつでもいいので、内部監査員はここに書かれたような知識や技能を身につけるのが良いんでしょうね。難しいかもしれませんけどね。ただ、この知識や技能がないと内部監査員になれないということはありません。内部監査のチームとして、これらの知識や技能があるというのが重要です。

偉そうなことを言っている私も、これらの全てについて精通しているわけではもちろんありません。このあたりは、自社の環境側面を考慮しながら、どういう知識や技能が内部監査員に求められているかというのを把握して、計画的に内部監査員の力量の向上に、地道に努めていくしかないでしょうね。

この記事を書いた人
代表取締役 今村 敦剛

中小企業診断士/審査員(ISO9001, 14001, 45001)/日本心理学会認定心理士