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ISO14001:2015 10.1 改善のさまざまな種類とはなにか?(1)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

ISO14001:2015 各解説シリーズ、今日は箇条10.1「一般」について解説をします。1回目の今回は規格要求事項を見ていきたいと思います。

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箇条10.1「一般」 の位置づけ

それでは今日のテーマである箇条10.1「一般」 の位置づけについて確認しましょう。

箇条4では、課題や利害関係者のニーズ・期待などを考慮して、環境管理の仕組みをつくる手筈を整えました。

箇条5では、トップマネジメントが果たすべき役割について定めましたね。

つづいて箇条6では、環境側面と環境影響、リスクと機会、順守義務を明らかにして、その上で目標と取組計画を定めてきました。

箇条7では、必要な人材、道具、設備、インフラなどを準備しました。

箇条8では、プロセスを確立、実行して、管理、維持してきました。

箇条9では、マネジメントシステムがうまくいっているかどうかのチェックをしました。

そして箇条10では、チェックの結果に基づいて改善を行います。今日解説をする箇条10.1「一般」は、おおざっぱにいうと、「改善をしましょうね」といっているだけのシンプルな要求事項です。かなり一般的な要求事項なので、全然難しくはないんですが、この箇条10.1に関連して、さまざまな種類の改善の例が規格で述べられています。

箇条10.1の規格要求事項

それでは箇条10.1の規格要求事項を解説しますが、これだけの短い要求事項なんですよね。基本的には「改善をしましょうね」といっているだけです。

10.1の見出しが「一般」と書いていることからも想像できますが、改善に対する一般的な要求をしています。

その中でも改善の機会を決めなさいと言っています。そして改善の機会は、9.1、9.2および9.3を参照しなさいと言っていますね。これはどういうことかというと、改善のネタは箇条9で特定されるということですね。

改善のネタは箇条9で特定されるということがどういうことかを、少し詳しく説明をしましょう。

箇条9.1は監視・測定・分析・評価でしたが、これは何を監視測定しているかというと、主には、6.2で定めた環境目標や、8.1で定めたプロセスの運用基準、または8.2の緊急事態への取組についてを監視しています。

その監視・測定したデータや情報をもとに、分析・評価をしますよね。その分析や評価の結果、「これは改善が必要だな」と判断できたものが、改善の対象になるということです。監視測定分析評価の結果は、箇条9.2の内部監査でも確認をされますし、箇条9.3マネジメントレビューにもインプットされます。内部監査で不適合や改善推奨事項を指摘されたら、それももちろん改善の対象になりますね。

内部監査の結果もまた、マネジメントレビューにインプットされます。マネジメントレビューでは、様々なインプットをもとに、トップマネジメントが様々な決定をします。この決定も、改善の対象になります。

このような流れで、改善のネタが決まってくるので、それに対して必要な取組をしなさいよ、と規格は言っているんですね。

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