おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
「熱意ある組織を作る!エンゲージメント解説シリーズ」として、働きがいある職場環境づくり、働きやすい職場環境づくりについて解説をしています。「エンゲージメントっていったい何だ」という解説の2回目は、エンゲージメントがもてはやされる理由をお話しします。
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【エンゲージメント解説】エンゲージメントっていったい何なん?(1)
おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 今回から「熱意ある組織を作る!エンゲージメント解説シリーズ」として、働きがいある職場環境づくり、働きやすい職場環境づくりについて解説を ...
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「エンゲージメント」がなぜもてはやされているか
この「エンゲージメント」がなぜもてはやされているかというと、エンゲージメントが高いと仕事のパフォーマンスも高くなると言われているからなんですね。
ちょっと例を2つほど見ていただきたいんですが、まずこのグラフは、ワーク・エンゲージメントの度合いと、個人の労働生産性の高さの関係を示したグラフです。
このグラフを素直に読むと、ワーク・エンゲージメントの度合いが高いほど、個人の労働生産性の向上につながっているんじゃないかということが感じられますね。まあ因果関係が逆の可能性もありますけどね。労働生産性が高いから、仕事のやる気が高くなっている、みたいな感じでね。
もう一つグラフを見てもらいましょう。こちらは、ワーク・エンゲージメントの度合いと、顧客満足度の高さの関係を示したグラフです。これもグラフを素直に読むと、ワーク・エンゲージメントの度合いが高いほど、顧客満足度の向上につながっているような気がしますよね。
まあでもなんとなくわかりません?イヤイヤやるよりもやる気があったほうが、仕事ははかどりそうですし、イヤイヤやるよりもやる気はあったほうがお客さんにも満足してもらえそうな気がしますよね?考えてみれば当たり前のことなんですけど、意欲や熱意ある状態というのは、従業員個人にとっても会社にとってもやっぱり望ましいよね、だからそういう状態を作っていこうね、ということで、エンゲージメントが最近注目されているということですね。
「エンゲージメント」を高めるためには何をすればいいのか(日本企業の取り組み例)
じゃあ「エンゲージメント」を高めるためには何をすればいいのか?ということですが、これは経団連が、たぶん経団連の加盟企業を対象に、2022年にとったアンケート結果なんですが、エンゲージメントを高める施策としてすでにこういう施策を実施しているよ、という回答結果なんですね。
一番多かったのが「目標や考課・処遇等に関する社員と上長との対話」とあります。まあそりゃ面談もなく一方的に評価されるよりは、対話があったほうがいいに決まってますけど…だいたいこれはどこでもやってることですよね。
次は企業理念・事業目的の浸透ですかね。エンゲージメントの定義のお話をしたときに、「組織目標の達成と自らの成長の方向性が一致している」みたいなことを話したと思いますが、会社のことを自分のことのように感じるためには、まずはやはり会社が何を目指してどんなことをやろうとしているのかを理解しないといけませんよね。
そして3番めくらいまで解説をしますが、育児、介護、病気治療と仕事の両立支援ということで、育休とか介護休暇とかを取れるようにしているということでしょうね。まあこれは、育児・介護休業法という法律があるので企業としてはやらざるを得ないことなんですけど、先程の定義のなかでいうところの「働きやすさ」につながってくるところなんですかね。…というようなことがここにいくつか書かれていて、これが日本の企業が実施中のエンゲージメントの向上策、ということですね。
まあ正直な感想をいうと、いま会社がやっていること、やらざるをえないことを、無理やりエンゲージメント向上策と言い換えただけのような気がしなくもないですが、具体例としてはこういうのがあるよということですね。