おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
1月31日、ものづくり補助金の18次締切の公募要領が公開されました。18次締切から、製品・サービス高付加価値化枠という申込プランが公募開始となりました。これはどのような要件が求められる申込みプランなんでしょうか?ざっくりと解説します。
スポンサーリンク
動画でも解説しています(無料・登録不要)
前回の記事はこちら
-
ものづくり補助金18次締切 製品・サービス高付加価値化枠をざっくり解説(1)
おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 1月31日、ものづくり補助金の18次締切の公募要領が公開されました。18次締切から、製品・サービス高付加価値化枠という申込プランが公募 ...
続きを見る
-
ものづくり補助金18次締切 製品・サービス高付加価値化枠をざっくり解説(2)
おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 1月31日、ものづくり補助金の18次締切の公募要領が公開されました。18次締切から、製品・サービス高付加価値化枠という申込プランが公募 ...
続きを見る
ものづくり補助金18次締切 GX類型の要件
GX類型の要件では、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」実行計画14分野の課題解決につながる新製品・新サービスの開発が求められます。これはどういうものでしょうか。以下の図に書かれているのが14分野です。
ただし、単に該当する分野に取り組んでいるだけでは不十分で、具体的な課題解決に資する取り組みでなければなりません。
例えば自動車・蓄電池分野を挙げると、対象となる課題はEV等の低価格化・インフラ整備、合成燃料の商用化に向けたコストと製造技術の確立、蓄電池の大量生産と性能向上の3つが挙げられています。これらの課題解決につながるような革新的な新製品・新サービスの開発が必要です。単に自動車部品を製造しているだけでは不十分ですね。
ものづくり補助金18次締切の公募・手続きスケジュール
最後に、ものづくり補助金18次締切の公募・手続きスケジュールも説明します。
18次締切は、1月31日から公募が開始されています。電子申請が可能になるのが、3月11日で、電子申請の応募締切が3月27日です。締
切後、補助申請額が一定規模以上の申請を行う事業者を対象に、口頭審査がオンラインで行われます。いくらくらいの申請額だったら口頭審査の対象になるのかは、公募要領には書かれていませんね。
そして6月下旬には、補助金の交付候補者が決まるようです。これはまだ「内定」と同じ状況ですので、正式に補助金の交付が決定するには、交付申請という手続きをしなければなりません。
交付申請の書類に問題がなければ、交付申請から約一か月程度で正式に交付決定が下ります。この交付決定が下りて、はじめて発注・納品・支払いができるようになります。発注・納品・支払いができる期間が、ピンクの範囲です。この期間を1日でも外れた発注・納品・支払いは、一切補助金の対象となりませんので、機械装置等の納期に注意をしてください。この期間は交付決定から、最終で2024年12月10日までと定められています。
納品・支払まで完了した後は、実績報告が必要です。事務局の監査を受ける必要もあります。その後にようやく補助金の請求ができるようになります。
「製品・サービス高付加価値化枠」はかなりハードルが高い
3回にわたって、ものづくり補助金18次締切「製品・サービス高付加価値化枠」の概要と主な要件を解説しましたが、いかがだったでしょうか。
この申込みプランは、革新的な新製品・新サービスの開発を伴う必要がありますので、結構ハードルは高いでしょう。本音は単なる設備更新なのに、うまいこと作文をして補助金をもらってやろう、という考えは、この申込みプランでは通用しないだろうなと思います。そういうのはそもそも虚偽申請ですから、気をつけてくださいね。