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EUのAI規制法"EU AI Act" 2025/6/11時点での最新情報

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

EUのAI規制法である"EU AI Act"に関して、6/11時点での最新情報を、かいつまんでお伝えします。(情報源は、The EU AI Act Newsletter #79です)。

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欧州委員会、高リスクAIシステムに関するパブリックコメントを開始

欧州委員会は、AI法における高リスクAIシステムに関する規則の施行について、パブリックコメント(意見公募)を開始しました。

参考

AI法では、高リスクAIシステムを以下の2つのカテゴリーで定義しています。

  1. EUの製品安全法制下で製品の安全に関わるもの。
  2. 法律で定められた特定の状況下で、個人の健康、安全、基本的権利に重大な影響を及ぼす可能性のあるもの。

このパブリックコメントは、高リスクAIシステムの分類や要件に関する今後のガイドライン策定に役立て、具体的な事例や課題を収集することを目的としています。AIのバリューチェーン全体における責任についても検討されます。

欧州委員会は、高リスクAIシステムの提供者や開発者、利用者である企業や公的機関、学術機関、市民社会、政府、監督当局、そして一般市民など、幅広い関係者からの意見を歓迎しています。意見公募の期間は6週間で、2025年7月18日に締め切られます。

EU、一部のAI規則の導入を延期する可能性

POLITICOの報道によると、欧州委員会の技術担当責任者であるヘンナ・ヴィルックネン執行副委員長は、ルクセンブルクで開かれたEUデジタル相会合で、AI法の特定の側面について、基準やガイドラインが間に合わなければ導入が遅れる可能性があると述べました。

米国政府を含む強力なロビー活動を受け、各企業はコンプライアンス要件を満たすための追加ガイダンスや技術基準を待っている状況です。産業界の代表者らは、必要なガイドラインが整備されない場合に備え、施行日を延期するための「時計を止める」仕組みを提唱しています。

一部のEU閣僚は、この延期の可能性を支持しています。ポーランドのデジタル担当副大臣は、産業界の要求は合理的であるとしつつも、延期には明確な行動計画が必要だと強調しました。単に期限を延期するだけでは意味がなく、影響評価や導入コスト、コンプライアンスを容易にするための技術活用が重要であると述べています。

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