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トップが「これをやろう」と決めたことが守られないのはなぜか

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

企業においては、トップが様々な決意をもって「これをやろう」と決めることがあります。身近な例でいえば、職場の整理整頓もそうですし、従業員による改善提案制度、目標管理、QCサークルなどがあります。最初のうちは盛り上がるかもしれませんが、やがてマンネリ化し、フェードアウトしていくこともしばしばです。どうしてやろうと決めたことが守られないのでしょう?

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決めたことが守られない3つの要因 ①やる気の問題

トップがやろうと思ったことが、続かないのはなぜでしょうか。その理由を「やる気」「知識・能力」「姿勢」という3つの要因から見ていきたいと思います。 

 「やる気」とは、会社をよくするために行動を起こす力のことです。当たり前のことですが、やる気がなければ、トップが何を掲げようと、そこに向かって行動を起こすことはあり得ません。 やる気は、単に給料を上げたり、休みを増したりするだけでは高まりません。いろいろな要因によって上下することが知られています。もちろん給料や労働時間もその要因のひとつですが、自分が組織の中で認められているか、職場の人間関係はどうか、会社の向かう方向性に共感できるかといった、様々な要因がやる気に影響を与えます。 

しかもやる気というのは「低いところが基準になる」という特徴があります。わかりやすいように、「水の入った樽」の例えで解説しましょう。樽は全体が一定の高さの板で囲まれていなければ水を貯めることはできません。一部だけ高くしても、他に低い部分があればそこから水が漏れてしまい、まったく意味をなさないのです。これと同じように、仮に業界平均より高い給与を払っていたとしても、人間関係が最悪の組織では、人間関係の悪さがやる気の基準となるのです。 

決めたことが守られない3つの要因 ②知識・能力の問題

「知識・能力」とは、会社をよくするために、知っておくべき知識や、身につけておくべき能力のことです。人はいくらやる気があっても、知識や能力がなければ、成果を出すことはできません。学生の頃を思い出せばよく理解できると思いますが、テストで良い点数を取りたいと思っていても、方程式や歴史の年表が頭に入っていなければ、点が取れないのと同じことです。そして成果がでなければ、やがて疲れてしまい、やる気も下がってしまい、継続することが難しくなるのです。 

現場における不良対策を例にして説明しましょう。例えば、製造している製品に不良が出たとします。不良は、その根本原因を探し当てて再発防止を図るというのがセオリーですが、根本原因を見つけるには、知識・能力が必要です(例えば特性要因図を使って分析するとか、なぜなぜ分析をするとか)。原因分析が苦手な作業者は「次から気をつけよう」という掛け声だけで分析が終わってしまい、再発防止には至りません。その結果、同じような不良が再発してしまい、お客様のクレームへとつながるのです。 

決めたことが守られない3つの要因 ③姿勢の問題

 会社をよくするためのやる気もあって、必要な知識と能力があれば、トップの決めたことを最後までやり抜くことができるかというと、必ずしもそうではありません。実はとても重要な要素があります。それは「姿勢」です。 

姿勢とは、少しわかりにくいかもしれませんが、仕事に対する心構えや振る舞い方のことです。先ほどの不良対策を例にとって説明しましょう。現場で不良が出たとしても、誰にも報告せず、とにかくその場で手直して自己解決すれば問題ないという姿勢で作業に臨んでいたとします。こういう姿勢を放置しておくと、社内での情報共有に支障をきたします。不良の内容が共有できなければ、同じ間違いをしてしまう同僚が出てきます。いくら「不良を減らしたい」というやる気があって、しかもそのための知識や能力が十分であったとしても、自己解決すればよいという心構えのせいで、会社全体での再発防止策を講じることができないのです。 

この3つの要因の何が弱いのかを見極めて手を打つ

このように、「やる気」「知識・能力」「姿勢」の3つの要因のいずれかが不十分であれば、トップが何を言おうとも、決めたことは継続しませんし、成果を出すことも難しいのです。 決めたことを守る組織を作りたいと思うならば、この3つの要因のうち、何が自社では弱いのかを見極めて、それを高める方策を考えることが重要ですね。

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