おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
10/24に、中小・小規模事業者の長時間労働是正や生産性向上、人材確保の取組等について、省庁横断的に必要な検討を行うためのワーキンググループ(第5回)が開かれました。その資料が公開されているのですが、ここから平成30年度補正・平成31年度当初予算で執行されると予測される補助金施策を見てみたいと思います。
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「中小企業・小規模事業者の長時間労働是正・生産性向上と人材確保に関するワーキンググループ」とは
平成29年9月27日より定期的に行われている、省庁横断的なワーキンググループのようです。直近では平成30年10月24日に第5回目の会合が開催されました。その際の資料が中小企業庁のホームページで公開されています。
どうもこのワーキンググループでの審議事項が、今後の政策とリンクしているようです。例えばですが、平成29年11月22日には「企業間連携による生産性向上」というテーマで会合がもたれています。この審議の延長線上で、平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業の「企業間データ連携」類型が設定された、と考えるのは邪推でしょうか。
第5回WG資料から見る、経済産業省関連補助金施策の見通し
公開されている資料を見ていると、今後の補助金施策についての示唆が得られます。
例えば「働き方改革を巡る中小企業向け対応策のアクションプランの進捗状況」という資料の7ページに、次のような記述がありました。どうも補助金申請システムというものを開発中のようです。省庁横断的であるばかりか、自治体の補助金・助成金の申請でも活用できるようなものを企画しているようですね。
また、下記の資料は「 中小企業・小規模事業者における「働き方改革」実現に向けた対策」という資料で、平成31年の厚生労働省・経済産業省の予算案をまとめたもののようです。基本的には、平成31年度当初予算の概算要求で提出済みのものが列記されているようですが、ここにどうも平成30年度補正予算で要求予定のものもあるように見受けられます。
上記の図の「①革新的なサービス開発・生産プロセスの改善等に必要な設備投資を支援する」は、100億円という規模から見ても、平成31年度当初予算の概算要求にある、ものづくり補助金のことを指していると思われます。これとは別に③に「『ものづくり・商業・サービス補助金等』の予算措置を拡大・重点支援する。」とありますね。ここの行は、予算額の欄に斜線が入っている(未記入)ことから、平成30年度補正予算であることがうかがえます。
しかし、ものづくり補助金の予算措置を拡大・重点支援と書かれているところからみて、もしかしたら平成30年度補正のものづくり補助金は、1,000億円以上の規模になる可能性もあるかもしれませんね。(ただし「ものづくり・商業・サービス補助金等」と書かれているので、まだよくわかりませんね。
IT導入補助金の名称が見えない
この資料からは、IT導入補助金の名称が見えません。今年度、予算がかなり余ったので、大きな見直しが行われるのかもしれません。最悪の場合、平成30年度補正では、IT導入補助金は行われない可能性もありそうです。(もっとも、資料の中にある「ものづくり・商業・サービス補助金等」にIT導入補助金が含まれている可能性も否定はできませんが)
少しずつ平成31年に実施予定の施策が見えてきましたね。詳しくは、年末ごろに閣議決定される第2次補正予算で明らかになることと思われます。