おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
先日、新しいAirPods(AirPods2)を購入しました。目的は、音楽を聴くこともあるのですが、電話のヘッドセットとして使うことも想定しています。特に当社はIP電話を多用していますので、AirPodsでのIP電話品質について報告したいと思います。
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回線交換とIP電話
スマホで音声通話をする場合の方式については、ざっくりいうと2つの方式があります。一つは交換機を経由する回線交換方式で、もう一つがIP電話です。回線交換方式とは(例外はありますが)、通常の080/090番号でキャリア(ドコモやソフトバンク)を経由して通話するものであり、こちらは高音質ですが通話料金がお高め。一方のIP電話は、音声データをIPに変換し、インターネットを経由して通話するものであり、こちらもざっくりいうと(回線交換方式より)低音質ですが通話料金はお安めです。
当社ではIP電話を多用していることもあり、低音質のIP電話でも通話のしやすさを追求するためにAirPods2を購入したというわけです。
Skype通話はどうか?
Skype通話はIP電話でも独特の方式です。日本国内からの(Skype経由の)発信でも、いったん海外に通話データがいき、そこから海外事業者の交換機を経由して日本国内に着信します。IPによる音質劣化に加え、海外通話の音質(遅延が大きい)こともあり、なかなか実用レベルの通話が困難です。
しかしAirPodsを使った通話は結構良好で、多少の遅延やこもった音ではあるものの、会話に支障はありませんでした。(通話先から「よく聞こえません」などと言われることもありませんでした)
03Plusはどうか
03Plusというのは、クラウドPBXサービスであり、固定電話番号(03や06番号)をスマホで受信できるというサービスです。通常、03や06から始まる固定電話番号は回線交換方式での利用ですが、スマホに着信させるためにIPへ変換しています。
この通話もAirPodsで試しましたが、Skype同様に多少の遅延やこもった音ではあるものの、やはり良好でした。
ただし屋外での利用は困難な場合も
これはAirPodsの利点の一つでもあるのですが、AirPodsはイヤホンの密閉性があまりなく、周囲の音がそれほど遮断されません。完全に音が遮断されるとかえって交通安全の観点では危険なので、周囲の音は聞こえるほうが良い局面もあります。
しかしこのような構造上の理由から、例えば国道のような交通量の多い屋外では、IP電話での通話は聞こえずらい場合があるでしょう。(回線交換方式でも、環境によっては同様かもしれません)
屋外で利用する場合は、交通量の少ないところで利用する必要がありそうです。
思ったよりも音質が良かったという感想です
上記のように、音質に不安のあるIP電話でも、AirPodsではそこそこの通話が可能だとわかりました。Appleの公式ホームページによると、AirPodsでは、音声を検知する加速度センサーが、ビームフォーミングマイクロフォンと連係しながら、周囲のノイズを取り除いて声に狙いを定めるのだそうです。
ビームフォーミングマイクロフォンとは、「複数マイクロホンの出力音声を信号処理することにより、收音の感度を目的の方向では高く、それ以外では低くすることにより、発言者の音がよく聞こえ、周囲の不要な音は聞こえないようにする」技術のようですね。
これでストレスなく、仕事上の通話にも利用できそうです(買ってよかった?)