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成果が出ないときに管理を強めることは逆効果となる可能性

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

経営における管理でも、個人のスポーツや勉強でも同じですが、何かについて「成果がでない」ときに、成果を出そうと厳しくしたり管理を強めたりすることは、「意志の力」を枯渇させ、成果からかえって遠ざかる――という研究があります。ご紹介したいと思います。

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「意志の力」とはなにか?

フロリダ州立大学のロイ・バウマイスター博士は「意志の力」を研究している心理学者です。バウマイスター博士は「意志の力」について、面白い研究結果をたくさん残しています。

「意志の力」にはちゃんとした定義があるのですが、わかりやすいところだけかいつまんで言うと「長期的な目標を達成するために必要な、目の前の誘惑に抵抗する能力」と言えるでしょうか。例えば受験勉強を例に取ってみると、志望校合格という長期的目標を達成するためには勉強が必要です。勉強をしなければならないのですが、目の前にあるスマホやゲーム機で息抜きをしたくなるという誘惑に打ち勝たないと勉強できませんよね。このような誘惑に打ち勝つ能力のことが「意志の力」です。

企業においてもそうですよね。例えば「不良率を半減させる」という品質目標を達成するためには、ミスや不良が生じたときには報告書を書いたり、対策を考えたりする必要があります。でも「いま、目の前の仕事が忙しいから」と言って、報告書を書いたり是正処置の検討をおざなりにしてしまうと、目標達成はできません。(それでも目の前の仕事もやらなきゃいけないんですけどね)。このときにもう少し頑張って、報告書を書き上げるのに必要な気合と根性が「意志の力」と言ってもいいでしょうか。

「意志の力」は使えば消耗する、筋肉のようなもの

様々な研究から、「意志の力」はどうも許容量のようなものが決まっていて、使えば使うほど消耗していくのではないか、と見られています。ちょうど筋肉のようなものと言えるでしょう。例えばですが、腕立て伏せ20回を3セットやると、最初の20回(1セット目)は難なくできたとしても、2セット目、3セット目になると、筋力の消耗が起きるため、20回をやり抜くことが困難になり、10回くらいでヘタってしまうはずです。「意志の力」も、同じようなメカニズムだと思われれています。そして、目の前の誘惑に繰り返し抵抗をし続けると、やがて誘惑に屈してしまう、ということもわかっています。

ミネソタ大学のマス・コミュニケーション教授であるロナルド・フェイバーは、「意志の力」の消耗と衝動買いの関係について研究しました。結果だけを言うと、自制を必要とする作業をした人達は、そうでない人たちよりも衝動買いをする(およそ30%以上の金額を費やしている)ということが実験でわかりました。これは、買い物前に「意志の力」を使い消耗したので、その後の衝動買いの誘惑に屈しやすくなったのでしょう。

「意志の力」が消耗しているときに追い込むことは、人間心理の原則に反している

ということは、「意志の力」が消耗しているときに、「もっと頑張れ」と追い込むことは、人の心理の原則に反していると言えるでしょう。しかし私たちはこの「人の心理の原則」に反していることを、よくやってしまいます。私たちが働いている場では「意志の力」を消耗させるようなことはたくさん起きています。人手不足で忙しく、食事をする時間もなく働かないといけないこともあります。取引先からの要求が厳しく、超短納期の仕事を受けざるを得ず、残業や休日出勤で対応しなければならないこともしょっちゅうです。ここまでやっても、我々が十分な「成果」を上げることができるという保証はないという環境で働いています。こうなると「意志の力」が消耗しているので、いろいろとおろそかになってしまいます。よくあるのは、意志力の低下によりチェックが甘くなり、不良が見逃されて流出することです。こういうとき経営者は「成果を出そう」として、いろんな手を打ちたくなります。ダブルチェックやトリプルチェックを採用したくなったり、報告書の提出や会議での発表を設けたりしたくなるものです。でも意志の力が消耗しているので、これ以上やることが増えてしまうと、もっと意志の力が消耗してしまいますから、不良は低減できません。それがさらに管理を強めるという悪循環と逆効果に陥りがちです。(実際にこういう会社はたくさんあります)

このような事象の真因は「意志の力の消耗により、なすべきことがなされない」ということにあります。ですので対策は「管理を強める」ことではなく、意志の力が消耗しないよう、緊急性の低い作業や諸活動(例えばQCサークルであったり改善活動であったり5S活動など)はやめてしまったり、ハードルをうんと下げることを検討するほうがもっと現実的です。何かを止めてしまったりハードルを下げてしまうと「従業員はもっと怠けるのではないか」と不安になるかもしれません。でも、こういう忙しくて結果が伴わないときに管理を強めても、決して事態は好転しないというのは、心理学的な研究の結果だけではなく、僕の現場の実感とも一致しています。

何事も、過ぎたるは及ばざるが如しです。人間の「意志の力」には限界があることを認めて、負荷をコントロールすることが経営者や管理者の努めです。

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