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耳の痛いことを言うのは簡単。しかし信頼関係がなくてぶち壊しになった僕の失敗

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

よく「耳の痛いことを言ってくれるのが本当の○○」(○○にはいろんな言葉が入ります。例えば友達とか、コンサルとか)と言われますね。まあ、そういう側面もなきにしもあらずだと思いますが、耳の痛いことを言うことで失敗をしてしまった僕の体験をお話したいと思います。

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「そのWeb作成業者、大丈夫ですか?」

僕が支援していたA社では(イニシャルではありません)、一般消費者向けのサービスを行っていたこともあり、ホームページでの集客に力を入れていました。社長自らがホームページの作成代行業者を選定して、コンテンツの内容にも監修する力の入れようです。

「どうですか?今村さん、うちのホームページもなかなかいいでしょう?」

と自慢げに見せてもらいました。

確かにデザインは悪くないんですよね。今風で、写真を駆使したきれいなデザインです。でも写真ばかりで文字がほとんどありません。これでは検索にも引っかかりません。数少ない文字にも、誤字が散見されます。写真も外国人ビジネスマンが握手をしているような、いかにも素材集から持ってきました!みたいなものが多く、その会社の顔が見えません。

話を聴くと、ちょっとした記事の更新にも別途費用を要求されるようで(社長は費用がかかりすぎると笑っているが、まんざらでもなさそう)、この業者大丈夫かな?と心配になったんですよね。

で、ストレートに聞いてみたんですよ。そのWeb作成業者、本当に大丈夫ですか?って。すると、社長がムッとした顔で不機嫌になりました。

「専門家でもない今村さんに何がわかるんですか」

ムッとした社長は僕にこう言いました。

「今村さんは別にホームページの専門家じゃないでしょ?いったい今村さんに何がわかるっていうんですか?」

確かに僕は専門家ではありませんが、僕の指摘はそれほど的を外していたわけではないと思います。しかし社長にとっては余計な一言だったことには間違いはないのです。それ以降はA社のホームページについては言及を控えました。ああ、余計なお世話だったんだな……と、軽率にも思ったことをそのまま口にしてしまった自分を恥じていました。

信頼関係がなければ指摘は受け入れてもらえない

当たり前のことですが、「耳の痛い話」は誰が言っても受け入れてもらえるというわけではありません。仮にそれが正しいことであったとしても、指摘が受け入れられるかは、信頼関係がどの程度あるかが決め手です。

たしかに僕は、その会社のある特定の部分(具体的には5S活動の推進)については、社長の信頼を得ていたのだと思います。しかしそれはあくまでも、一部の話です。会社の経営全般に全幅の信頼を得たいたわけではありません。おそらく社長の中では、ホームページについては、そのWeb制作会社が信頼を得ていたのでしょう。こういうことはコンサルティングの現場でよくあります。ある特定の分野で信頼を得ていたからといって、全幅の信頼を置かれているわけではないのですね。

しかも自らが探し、選定した業者です。社長にとって思い入れがあったことは想像に難くありません。それを門外漢である僕が、何の事情も知らずに「大丈夫ですかね?」と言ったものだから、余計な一言に聞こえたのでしょう。

僕の悪いクセでもありますが、すぐに「いい」とか「悪い」とか、「正しい」とか「正しくない」で何かをぶった切ってしまうことがあります。しかし相手は人間です。常によいもの、常に正しいものを選び続けるとは限りません。我々は飲み過ぎは体に毒ということがわかっていながら、つい酒を飲みすぎることがあります。タバコは健康に悪い、死に至るとパッケージに書いているにもかかわらず、止めることが困難です。よい悪い、正しい、正しくないというのはイヤという程わかっていても、好き、楽しいといった感情を惹起してくれるものは、そう簡単に止められないのです。理屈ではなく、感情の問題と言ってもよいでしょう。

「耳の痛い話」をする以前の話として、こういった「感情」に対する理解が必要なのです。それの積み重ねが信頼を生み、信頼なくしては「耳の痛い話」も聞く耳を持たれないのですね。

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