おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
先週のエモブロで、育児にまつわる孤独のことを書きました。そのときに「孤独」とはいったい何なのか?ということをむさぼるように調べたことがありました。その時に調べたこと(科学的な結論に限る)を、ちょっとおすそ分けしたいと思います。
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子育てしながら感じる「孤独」な気持ち
前回も書きましたけど、子育てを始めたかなり初期に自覚したのが孤独感でした。なんでこんなに寂しいの?って思うくらい、寂しくて寂しくてしかたなかったんですよね。
男の家事・育児の悩みって、なかなか理解されないんですよ。悩むほど家事・育児に没頭している男性はいるのかもしれないけれども、男同士はプライドがあって「弱音をはかない」ことを良しとする風潮があるので、悩みを共有できそうな人が顕在化しないんですよね。
そういう意味では、僕にとっての「孤独」とは、一人が辛いのではなく、わかってもらえないのが辛いっていうことでしょうかね。ボッチ体質なので、一人でいるのはむしろ好きなんですよ。子どもの頃から鍵っ子だったし、19歳から結婚するまでの10年近くは一人暮らしだったですからね。
孤独が辛いのはなぜか
他人とわかちあえないならば、もう書籍くらいしか孤独をわかちあう相手がいない訳ですよ😓
というわけで、こういう本を読んだんですよね。(アフェリエイトリンクではないので遠慮なく踏んでください)
- 孤独の科学---人はなぜ寂しくなるのか
- 作者: ウィリアム・パトリック,ジョン・T・カシオポ,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/01/20
これは、孤独を脳科学や心理学、社会学的な観点で読み解くという、専門書に近い本でして、この本に「人が孤独を辛いと思うのはなぜか」という説明があります。
図書館で借りて読んだから手元にはないので、うろ覚えなんですけど、僕の理解のままで失礼しますm(_ _)m
人間は(祖先である類人猿も含めて)、集団を形成していたほうが生存しやすかった。したがって、集団から外れる(≒孤独になる)ことは、死の可能性を高めてしまう。孤独に強い個体もいたかもしれないが、淘汰されてしまった結果として、孤独を恐れる個体だけが生き延びた。それが私たちである。
こういう進化論的な説明は検証不可能なので、僕はあまり好きじゃないんですけど、まあある程度の納得感はあるかなと思います😅 つまり孤独を辛く感じるのは「生きるために周りと仲良くやっていくのが有利だから、孤独になっちゃダメ!」と、心がアラートをあげているのだ、ということなんでしょう。
これを逆に応用したのが「村八分」なんだそうです。他人から批判・否定されることは、集団内で居場所をなくすことにつながりかねないから、村八分は怖いんですよね。
しかし僕はひねくれ者であるうえ、孤独感に苛まれて疑心暗鬼になっていたので、こんなことを思っちゃうんですよ。「孤独だと本当に生き残れないのか?」「孤独が辛いのは、私たちが類人猿だった時の名残だとしたら、この21世紀の文明社会でもそう言えるのか?」とね。
ところが、そう言えるんだそうです。根拠としては、孤独な人ほど寿命も短いし、経済的にも損をしがち、みたいなことが、データと共に延々と書かれている本でした。
ところで、この本に書いていたのかどうかはちょっとはっきりとは思い出せないのですけど、「自分は孤独だ!」という思いが強い人ほど、ペットを擬人化する、みたいな研究結果があることを聞いたことがあります。個人的にはこの研究をした研究者の発想力の豊かさを褒めてあげたいと思うくらいユニークな切り口だと思います😊
科学的にはどうすれば孤独を解消できるのか
で、やっぱり知りたいのは「どうすれば孤独を解消できるのか?」ということ。それも精神論ではなく、科学的にどうすればいいの?ということなんですよね。
この本の結論としては「誰かのためになることをする」というのが結論でした。ささやかなことでも他人のためになることをすることが、社会的なつながりを実感させ、結果として孤独が解消できる、みたいな説明だったように思います。
これはなかなかハードルが高いんですよね。
「僕のことなんて誰もわかってくれない……ブツブツ」
と、孤独感バリバリな自分が、いきなりハイそうですかと他人に優しくできるの?と僕は思っちゃっいましたね。
それでもこの路線で、僕は募金したりボランティアしたりしました(今も会社として募金をしているのは、このとき読んだこの本が発端なんですよ)。まあそれをやったからといって、即、孤独が解消したわけではないんですけどね。社会的なつながり……う〜ん、あんまり感じなかったかな😅
即効性はないけれども、こういう行為を徐々に広げていくことが、長期的にみて孤独感を減らしていくのかもしれません。そういう意味では、今こうしてブログを書いているのも、もしかしたら他人の役に立つことで、自分が救われることを、密かに目指しているのかもしれません。
こんなエモいブログを書いていたって、仕事の何の役にも立たないですからね。完全に自己満足なんですが、こうした経験が誰かたった一人の役にでも立てば、僕ももしかしたら孤独から救われるのかもしれません……ね!😉