おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
5月7日、ISO(国際標準化機構)は、CD ISO9001(次の改定版の委員会草案)が発行されたことをアナウンスしました。
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ISOによるCD ISO9001発行の公式アナウンスはこちら
(Googleによるアナウンスの機械翻訳です)
CD ISO 9001が発行されました
ISO 9001 の委員会草案は、2024 年 4 月 26 日に投票のために発表されました。
委員会草案は、2024 年 6 月 21 日まで 105 を超える国家標準化団体および連絡組織からのコメントを受け付けます。
次のステップは作業部会 (WG) の会議です。 ) 2024 年 7 月 15 日から 19 日までの第 29 号で、受け取ったコメントを処理し、国際規格草案の準備を開始します。
規格が出来上がる過程&CDとは何か?
CDというのは、Commitee Draft(委員会原案)の略です。日本規格協会のこの資料によると、ISO/IEC規格は予備段階と、通常次の6つの段階を踏んで作成されるます。
0ー(予備段階)PWI : Preliminary work Item (予備業務項目)
1-(提案段階)NP : New work item Proposal (新業務項目提案)
2-(作成段階)WD : Working Draft (作業原案)
3-(委員会段階)CD : Committee Draft (委員会原案)
4-(照会段階)DIS : Draft International Standard (国際規格案- ISO) / CDV : Committee / Draft for Vote (投票用委員会原案- IEC)
5-(承認段階)FDIS : Final Draft International Standard (最終国際規格案)
6-(発行段階)PAS : Publicly Available Specification(公開仕様書) / TS : Technical Specification(技術仕様書) / TR : Technical Report(技術報告書) / IS : International Standard (国際規格)
これにそって見ると、いまISO9001の次の改定の進捗状況としては3-(委員会段階)CD : Committee Draft (委員会原案)にある、ということですね。
今後の流れ
ISOのアナウンスによると、この度公開されたCDは、2024年6月21日までに各国の標準化団体(日本でいうとJIS)やその連絡組織に配布され、コメントを受け付けます。そのコメントは、2024年7月15日から行われる作業部会 (WG)で、作業部会メンバー等に回付され、議論が行われるようですね。
ちなみに、現行版(ISO9001:2015)の改定作業がどのようなスケジュールで行われたか、当時のTC176国内委員会委員⻑である中條武志氏の資料をもとに見てみましょう。
これでいうと、2013年11月にCDに対するコメントを収集しているようですが、次のISO9001の改定もこのあたりの段階にきているのかもしれません。結構進んでいますよね(ぼくの解釈が間違っているかもしれませんが)。WDの作成をスキップしたのかもしれませんね。
ちなみに規格の発行は、2025年後半~2026年にかけてではないかとIRCAが推測しています。
CD ISO9001がリークされている?
ところで、CD ISO9001のリークされているかもしれなくて、リーク版についての解説をしている海外のブログやYouTubeなどが見受けられます。そうした媒体は、ここ1~2週間内に公開されていますので、タイミングとしてはリークされていても不思議ではないですね。
なおリークされたとするものは正式なものではないので、当社のこの記事では紹介は避けますが、この様子だと近々CD版もしくは今年の後半くらいにはDIS版は正式に公開されるかもしれませんね。