おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
現在改定中のISO9001は、2025年後半から2026年前半にかけて発行(国際規格化)されると思われますが、具体的にいつごろになるのでしょうか。現在の進捗状況を元に勝手に推測してみます。
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今回の改定と前回(2015年版)の改定状況を比較したものがこちら
まず結論めいたものから共有すると、今回の改定と前回(2015年版)の改定状況を比較したものがこちらの図です。
現在はDIS(国際規格案)の議論がまさに始まろうという段階ですね。
2024年7月現在はCDに対して受け取ったコメントを議論する段階
ISO(国際標準化機構)のTC176の公式アナウンスによると、2024年4月にCD(委員会原案)が発行されました。その原案に対するコメントが受け付けられ、コメントについて議論をする場(つまりDIS作成のための議論の開始)が2024年7月15日から19日にかけて設けられる予定です。
ISOの規格を改定・開発する場合、このように原案に対してコメントを求め、そのコメントについて議論するという方法で、原案をさらにブラッシュアップしていくというプロセスです。一般的には提出されたコメントが少ないとか、議論を呼ぶようなコメントがない場合は、この議論のプロセスは短くなります。もちろん、その逆もありえます。
CD(委員会原案)の議論はどうだったのか?
前回(2015年版制定時)と、今回のCD(委員会原案)についての議論を比べてみると、前回は議論に6ヶ月程度時間を費やしたようですが、今回は2ヶ月程度で済んでいます。これが具体的に何を意味するのかはぼくには正確にはわかりませんが、CDに関して提出されたコメントが少なかったり、議論を呼ぶようなコメントがあまりなかったのではないかとも推察可能です。
で、結局発行はいつになるの?
前回(2015年版)と同じ程度の時間を費やして議論をすると仮定すれば、DISの発行が2025年6月頃、そしてFDISの発行が2026年3月頃、国際規格化が2026年5月頃になるのではないかと思われます。
ただ、CDの議論が前回よりも早く終わっているところを考慮すれば、もっと早く国際規格化される可能性もあるのかな?と思っています。結局はIRCAがホームページで推測しているように、2025年後半から2026年前半にかけてという状況には変わりないのかもしれません。