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ISO45001 ブログ

ISO45001:2018 9.1.1 モニタリング・測定・分析・評価は超重要!やらないと◯◯のリスクが(3)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

ISO45001:2018各箇条解説シリーズ、今回は箇条9.1.1「一般」を解説します。モニタリング・測定・分析・評価はかなり重要です。それは、やらないと◯◯のリスクがあるからですが……?

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ISO45001:2018 9.1.1 モニタリング・測定・分析・評価は超重要!やらないと◯◯のリスクが(1)

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ISO45001:2018 9.1.1 モニタリング・測定・分析・評価は超重要!やらないと◯◯のリスクが(2)

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ISO45001:2018 9.1.1 規格解説(有効性の判断・校正・文書化)

箇条9.1.1の規格要求事項の続きについてさらに詳しく見ていきます。

まず最初の一文では、労働安全衛生マネジメントシステムの有効性を評価し、その結果に基づいて改善を図る必要があると述べられています。具体的には、例えば1年間に発生した労働災害やヒヤリハット(危険な状況に直面したが事故には至らなかった事例)を集計し、前年のデータと比較します。これにより、労働安全衛生の取り組みが改善しているかどうかを数値で確認することが可能です。もし、労働災害の件数が前年よりも減少していれば、現行の安全対策や教育が十分に効果を発揮していると評価できるでしょう。一方で、もし労働災害やヒヤリハットの件数が増加している場合、現状のルールや手順に問題があると考えられ、即座にその改善が必要です。こうした有効性の検証は、単に数値を確認するだけでなく、実際にその対策がどの程度労働者の安全を守っているかを判断するための重要なステップです。そして、この検証結果は、トップマネジメントに報告され、最終的にはマネジメントレビューの場で今後の方針や改善策について議論されることが求められています。

次に、モニタリングや測定に使用する機器の校正や検証についての要求事項があります。これは、モニタリングや測定に使用する道具や機械が正確で信頼できるものであるかを定期的に確認することを指します。例えば、騒音レベルを測定するための機器や、空気中の有害物質を検出するための測定機器が正確に作動しているかを確認することが必要です。もしこれらの機器が正確でない場合、測定結果が不正確となり、現場の安全状況を誤って評価してしまうリスクがあります。誤ったデータに基づいて安全対策を行うと、実際には危険な状況にあるにもかかわらず、それを見過ごしてしまう可能性があるため、機器の定期的な校正や検証は、労働者の安全を守るために非常に重要です。

最後に、記録の保持に関する要求事項について触れます。モニタリングや測定、分析、評価の結果に加えて、使用した測定機器の保守、校正、検証に関する記録は、確実に保存しておくことが求められています。これらの記録は、将来的に監査や外部からの検証を受ける際に、組織が適切な手順に従って安全管理を行っていたことを証明する重要な証拠となります。また、これらの記録が適切に保存されていることで、過去のデータをもとにさらなる改善策を検討することも可能になります。例えば、過去の騒音レベルの測定結果や校正記録を参照することで、どのような対策が有効であったか、あるいは不十分であったかを振り返り、今後の安全対策に役立てることができます。

こうした記録の保持は、単なるデータ管理にとどまらず、組織全体の安全文化の向上にも寄与します。記録を定期的に見直し、問題があれば早急に対応することで、常に現場の安全性を高いレベルで維持することができるのです。また、これらの記録を従業員と共有することで、現場の安全意識を高める効果も期待できます。

モニタリング・測定・分析・評価をやらないと生じる「◯◯のリスク」とは?

この箇条9.1.1は、私個人的にはISO45001の中でも特に重要な箇条の一つだと考えています。その理由は、モニタリング、測定、分析、評価を適切に行わないと、非常に深刻なリスクが生じるからです。

具体的には、まず第一に現場での危険を見逃してしまうリスクが挙げられます。例えば、騒音や有害物質のレベルが基準を超えていることに気づかず、そのまま作業を続けさせてしまうと、従業員の健康や安全に重大な影響を及ぼします。作業環境の変化や新たなリスク要因を迅速に把握できなければ、事故や健康被害が発生する可能性が高まるのです。

また、モニタリングや測定、分析が不十分である場合、効果的な安全対策を講じることができないリスクもあります。例えば、危険が特定されても、その原因や根本的な問題を分析せずに対策を進めてしまうと、結果的に効果が期待できないまま、同じような問題が繰り返されることになります。労働災害の発生率を下げるためには、単なる対応策ではなく、データに基づいた根本的な解決策を取ることが不可欠です。これができない場合、災害が減少せず、労働者の安全を守るための取り組みが無駄になってしまうでしょう。

さらに重要なのは、法律違反に陥るリスクです。多くの労働安全衛生に関する規則は、具体的なモニタリングや測定を義務づけており、それに従わなければ法的な罰則を受ける可能性があります。例えば、定期的な騒音測定や有害物質のモニタリングが法律で求められているにもかかわらず、それを実施しなかったり、実施した結果を正しく評価しなかった場合、企業は法的責任を問われることになります。罰金や業務停止命令を受けることも考えられ、組織の信頼や存続に大きなダメージを与えることにもなりかねません。

このように、モニタリング、測定、分析、評価を適切に行わないことで、現場での危険の見逃し、効果的な対策の欠如、そして法律違反という重大なリスクが発生します。そのため、ISO45001の規格に従ってこれらのプロセスをしっかりと確立し、実行し、継続的に維持することが不可欠です。単に規格に従うだけではなく、常に現場の状況に目を配り、変化を迅速にキャッチして柔軟に対応することが、労働者の安全を守るための最善の方法ですね。

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