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EUのAI規制法案"EU AI Act" 2024/12/2時点での最新情報

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

EUのAI規制法案である"EU AI Act"に関して、12/2時点での最新情報を、かいつまんでお伝えします。(情報源は、The EU AI Act Newsletter #66です)。

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「汎用目的型AIモデル行動規範」初版が公開中

専門家が、「汎用目的型AIモデル行動規範」を提示しました。これは、2025年4月までに予定されている4回の起草会合の最初の成果です。この初版は、EU加盟国の代表者や国際オブザーバーを含む約1,000人のステークホルダーとの専用作業グループ会議で議論されました。この文書はAIオフィスの主導のもと、4つのテーマ別作業グループの議長および副議長によって作成され、汎用AIモデル提供者の意見を取り入れつつ、国際的なアプローチも考慮しています。

この草案では指針となる原則や目的を示すとともに、さらなる検討が必要な分野について未解決の質問を明記しています。最終版では、汎用AIモデル提供者に向けた透明性や著作権遵守のルールが定められます。また、システムリスクをもたらす可能性がある最先端モデルの提供者向けには、システムリスクの分類、リスク評価手法、技術的およびガバナンス的な緩和策を詳細に記述する予定です。起草原則では、提供者の規模に応じた適切な措置を強調し、中小企業(SME)向けに簡易化された遵守オプションやオープンソースモデルの免除規定を設けています。

AI法の禁止事項とAIシステム定義に関する意見募集

AIオフィスは、AI法に基づくAIシステムの定義および禁止される実践の実施に関するガイドラインの策定に向けた意見募集を開始しました。このガイドラインは、AI法の関連条項が2025年2月2日に発効する前に、国の管轄当局や提供者、導入者が同法を遵守できるよう支援することを目的としています。意見募集では、AIシステム提供者、企業、国の当局、学術機関、研究機関、市民社会団体など幅広いステークホルダーからの意見を求めています。AI法はすでにAIシステム定義や禁止される実践に関する法的概念を規定していますが、この意見募集では現実の事例をもとに、ガイドラインの明確性を向上させることを目指しています。寄せられた意見は、2025年初頭に発行予定の最終ガイドラインに反映される予定です。意見募集期間は4週間で、2024年12月11日に締め切られます。

AIオフィス、AI安全性研究所国際ネットワーク初会合に参加

AIオフィスは、サンフランシスコで開催されたAI安全性研究所国際ネットワークの初会合に参加しました。この会合は3つのテーマ別トラックで構成されていました。トラック1では、AI生成の合成コンテンツから生じるリスクに焦点を当て、デジタル透明性技術や有害な出力を防ぐための安全策について議論されました。透明性とリスク緩和のためのベストプラクティスが話し合われ、教育的および規制的な補完アプローチの必要性が認識されました。

トラック2では、基盤モデルの評価とテストをテーマに、評価手法に関する共通理解を構築することを目的として進行しました。AI安全性研究所は、今後の発展の基盤として、共同テスト演習の試作品を提示しました。

トラック3では、EU AIオフィスと英国が調整した「高度AIシステムのリスク評価に関する共同声明」が承認されました。この技術文書は、包括的で効果的なリスク評価戦略を策定するための共通基盤を確立しています。会合の成果は、2025年2月に開催予定のパリAIアクションサミットでの議論に反映される予定です。

汎用AIに関するQ&A

AIオフィスは、AI法の特定条項の解釈を支援するQ&A文書を公開しました。ただし、正式な解釈権限はEU裁判所にのみあることを明記しています。このFAQでは、汎用AIモデルの定義、システムリスク、提供者の義務など基本的な質問に答えています。また、オープンソースモデル、研究開発活動、微調整によるモデルの改変に関する要件を明確にしています。

特に汎用AI実践規範に多くの注目が集まっており、その範囲、限界、AIシステムとの関係について説明しています。この文書では、スタートアップ企業のニーズをどのように反映するかや、最終版のスケジュール、法的影響、レビューのプロセスについても触れています。また、AIオフィスの執行権限についても説明しています。

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