おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
昨日、第198通常国会が召集され、政府は30年度第2次補正予算案と31年度予算案を国会に提出しました。ものづくり補助金や持続化補助金などは、30年度補正予算で「中小企業生産性革命推進事業」として1,100億円の予算案が組まれていますが、この予算案の成立はいつごろでしょうか。各紙の報道を分析します。
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与党(首相・公明党党首)の発言から
28日のNHK報道によると、与党(首相・公明党党首)は、予算の成立時期について「1日も早く」と述べています。具体的な日にちまではわかりませんね。
安倍総理大臣は自民党の両院議員総会で、「平成最後の国会で、新しい時代がスタートする国会だ。国民の安心・安全のために、今年度の第2次補正予算案と、新年度予算案の1日も早い成立を期していく。幼児教育などの無償化を始めるための法案もあり、この国会で責任を果たし、統一地方選挙と参議院選挙を勝ち抜かなければならない」と述べました。
公明党の山口代表は党の両院議員総会で、「この国会では、重要な予算案や法案が審議される。国民生活に影響の大きいものばかりで、確実に成立させ、与党としての責務をしっかり果たしていきたい。特に今年度の第二次補正予算案の1日も早い成立と、新年度予算案の年度内成立を図りたい。統一地方選挙や参議院選挙を控え、与野党の攻防が激しくなることを想定に置かなければならない」と述べました。
与党幹部の意図として「早期成立」ととどめる報道が多い
首相や公明党党首は「1日も早い」成立と表現していましたが、他の報道はどうでしょうか。与党幹部の談話を引用する報道各社は「早期成立」ととどめているところが多いように思います。
日経新聞によると、政府の思惑は「2月中旬までには補正予算の審議終了」?
27日の日経新聞によると、予算の成立時期について次のような言及があります。
通常国会の会期は6月26日までの150日間。政府・与党はまず防災・減災対策のインフラ整備費などを含む18年度第2次補正予算案を早期に成立させ、2月中旬にも19年度予算案の審議に入る考えだ。
この記事では「2月中旬にも19年度(H31年度)予算案の審議に入る考えだ」とあります。ここから読み取れることの一つは、2月中旬までには18年度(H30年度)補正予算の審議が終わっているということですね。通常国会では基本的に、まず補正予算案について審議した後に、一般会計予算(当初予算)案が審議される流れになります。
東奥日報は「2月上旬に補正予算成立」と報道
他の報道はどうでしょうか。東亜日報の27日づけ記事には次のような記述があります。
与党は2月上旬に18
年度第2次補正予算を成立させ、19年度予算案の早期審議入りを狙う。
2月上旬に成立ということは、前述の日経新聞記事にある、2月中旬から当初予算(一般予算)の審議に入るという報道と矛盾しませんね。「上旬」ということは、今年の2月のカレンダーを見ると、2月7日か2月8日には成立している可能性があるのかもしれません。
スピード採決だった第189回国会ではどうだったか
どにょうな報道にせよ、早期成立を図る意図が与党から感じられます。同じように早期成立した第189回国会(2015年1月)の予算審議スケジュールはどのようなものだったでしょうか。衆議院のホームページから引用します。
ここからは個人の予測です!
このような報道を勘案し、僕個人の予測として、次のようなスケジュールで進むのではないかと考えます。衆参両院での補正予算審議は、それぞれ1日くらい前後するかもしれません。念のために言っておきますが、素人の予測ですので保証はしません。
ところで、ものづくり補助金の公募開始は、予算成立後すみやかに行われる予定です。2月中旬には始まっていてもおかしくありませんね。