「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金に申請したいが、概要がよくわからない」
と心配される方に向けて、"10分でだいたいわかる"よう、解説をしています。
スポンサーリンク
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」とは何か?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の事業目的・概要
ポイント
- 中小企業等の工場・事業場等における生産性及び省エネ性能の高い生産設備投資を支援することで、エネルギーコストの低減及び生産性の向上を促進し、競争力の強化に繋げます。
- 従来の事業(設備単位)では補助の対象外としていたレーザー加工機や射出成形機など、生産性及び省エネ性能の高い特定の生産設備を対象とし、導入する設備ごとの省エネ効果等で簡易に申請が行える制度を創設します。
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の対象者・補助率
- 対象者:国内で事業活動を営んでいる中小企業等
- 補助率:1/3以内
- 。補助上限額は2,000万円、下限額は100万円
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の補助対象事業者は?
補助対象事業者の要件
- 国内において事業活動を営んでいる「中小企業者」、「個人事業主」、「中小企業団体等」及び「会社法上の会社以外の法人のうち従業員数が300人以下の法人」
- 本事業により国内において設置する補助対象設備の所有者であり、その補助対象設備の処分制限機関、継続的に使用する者であること(※リースの場合は共同申請すること)
- 経済産業省から補助金等停止措置又は指名停止措置が講じられていない者であること
- 直近の年度決算において債務超過でないこと
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の補助対象設備は?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の設備区分
上記の設備区分のうち、次の要件を満たす必要があります。
補助対象設備要件
- 更新前後で使用用途が同じであること
- 兼用設備、将来用設備、又は予備設備等ではないこと
- 中古品でないこと
- その他法令に定められた安全上の基準等を満たしている設備であること
※導入予定の生産設備の台数は、必ずしも既存設備と同じである必要はありません。
※上記補助対象設備において、本体以外のオプション又は付帯設備は対象外
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の基準
- 2010年以降に販売が開始されたモデルであること。(最新モデルである必要はないが、中古品は対象外である。)
- 生産性の向上に資するものの指標(生産効率、エネルギー効率)が同一の製造事業者における一代前モデルと比較して年平均1%以上向上している設備であること。
三者見積実施の必要性
ポイント
- 交付申請時に有効な見積書であること
- 補助対象経費と補助対象外経費が明確に判別できる見積明細を取得すること
- 製品型番を指定しての見積取得を認めるが、異なる販売事業者3者に見積依頼・競争入札等を行うこと
- 見積依頼先に同一資本関係にある法人(関係会社等)が含まれる場合は、必ず同一資本関係にない法人2者以上から見積書を取得すること
- 見積条件を統一していない等、適正な価格競争が実施されていないと判断した場合、見積書の再提出を求めることがある
- 交付申請に当たっては、補助対象経費が最低価格であった販売事業者の見積金額を用いて交付申請を行うが、交付決定を受けた補助対象設備の発注は、競争見積を行った3者であれば、いずれの販売事業者でも可とする
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の公表資料
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」はいつから公募開始か?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の公募は何回ある?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の採択率はどの程度?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」のスケジュールは?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の交付申請の手順は?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」の審査での評価ポイントは?
審査項目
- 補助対象事業者及び補助事業の内容が公募要領等の要件を満たしていること
- 事業遂行の確実性、事業の継続性が十分であると見込まれること
- 導入する省エネルギー設備が設備区分ごとに決められた基準を満たしていること
評価項目
- 計画省エネルギー量
- 計画省エネルギー率
- 生産性向上率(対象とする生産設備の更新前後での生産性指標の向上率)
- 経費当たり省エネルギー量(補助対象経費1千万円あたりの省エネルギー量)
「ものづくり補助金」と「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」のどちらがよい?
「生産設備におけるエネルギー使用合理化等事業者支援事業費補助金」で申請をするほうがよい場合
- 3,000万円を超える設備投資の場合
- 発注から納品まで、比較的短期間(4~5ヶ月程度)で完了する見込みがある場合
- ものづくり補助金で求められている賃上げ要件を満たす見通しが立たない場合
「ものづくり補助金」で申請をするほうがよい場合
- 3,000万円を下回る設備投資の場合
- 発注から納品まで、まずまずの期間(最長で1年程度)が必要な場合
- 公募のタイミングに縛られず、自社に都合のよいタイミングで投資をしたい場合
- 海外事業(海外拠点での活動を含む)の拡大・強化等を目的とした設備投資等の場合
- 複数の企業と連携した取り組みを実施する場合