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エモブロ ブログ

震災がきっかけとなって、両親からないがしろにされたと感じた一件

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

今年最初のエモブロです。今日は26年前に阪神淡路大震災が起きた日です。26年前、震災がきっかけとなって、僕は僕の両親からないがしろにされたと感じる出来事がありました。

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「私が死んだら、お父さん悲しいでしょ?」

うちの娘氏は生まれたときから神戸っ子。小学校でも阪神・淡路大震災について学習をするようで、震災についてはそれなりに理解をしているようです。

もちろん、人が死ぬという意味もわかってきたようで、先日も僕に対して

「もし私が地震で死んだら、お父さん悲しいでしょ?」

と切ない顔をしながら尋ねてきました。悲しいに決まっているじゃないですか、ねえ?命を落とさなかったとしても、地震にあってふびんな思いを自分の子どもがしようものなら、心が痛くなるのが親心ってものですよ。

ところが26年前、僕が神戸市内の下宿先で被災したとき、僕は自分の親に「ないがしろにされた」と思う出来事がありました。

僕の安否を父親に伝えない母親

26年前、揺れは早朝におきました。ただ事ではないと思った僕は、揺れて5分以内には九州にいる実家に電話をしたんですよ。実家で電話に出たのは母親で、僕は母親に安否を伝えて電話を切りました。

ところがですね、揺れから5日後くらいたって、父親から電話がかかってきたのです。父親いわく

「やっと電話がつながった。お前が死んだんじゃないかと思って、ずっと死亡者情報を見て、お前の名前がないかと探してたんだぞ」

などど言うのですよ😅

僕としては、揺れた直後にちゃんと安否の連絡をしたわけで、当然父親にも僕が無事であることは伝わっているはずだと思っていました。ところが父に聞くと、どうも母が父に僕の安否を伝えていなかったようなのです。信じられないでしょ?

こうなることには背景があります。両親は僕が小さい頃から不仲で、この頃(1995年頃)にはお互いが全く口もきかず、家庭内別居状態でした。それは僕も当然知っていたのですが、さすがに実の息子の安否くらいは共有するだろう……と思っていました。しかし現実としては、安否すらも共有していないということが露呈されたのでした。

このとき僕は「ああ、この人たちにとって、僕は重要な存在じゃないのかもしれない」と思ったことを覚えています。

僕も両親のような人間になってしまうのではないかという恐れ

なぜ僕の安否さえも母は共有しなかったのかというのは、母が死んでしまった今となってはもう闇の中です。しかしどう考えても、単に父と会話をしたくなかったという以外の理由が思いつかないのですよ。僕が父に思うのも同様で、母に一言「アツヨシは大丈夫なのか?」と聞きさえすればよかったはずです。しかしそれすらもせず、僕の安否は共有されないまま、ただいたずらに時間だけが過ぎていったわけです。

自分が先に口を開けばメンツや対面が傷つくと思ったのかもしれません。そうだとしても、そのメンツや対面は子供の安否よりも大切なものなんでしょうかね。両親は僕の安否よりも、いがみあい続けることを優先したんじゃないかという疑念が拭えないんですよね。

……などという出来事を、娘氏に「もし私が地震で死んだら、お父さん悲しいでしょ?」と問いかけられ、思い出したというわけです。娘氏がこう問いかけたとき、両親との一件を思い出し、胸が押しつぶされそうな気持ちになりました。

まあこの記事を書いたのは、決して「かわいそうな僕に同情して」という気持ちからではありませんし、いまさら親の非をあげつらおうというわけでもありません。

実は怖いんですよね。僕も両親のような人間になってしまうのではないかという恐れを、親となった今、強く感じるようになったんです。両親にも何かの事情があったのだと理解するつもりも情状酌量するつもりも全くないのですが、両親といえども、結婚最初から「子供の安否よりもメンツや対面が大事だ」などと思っていたわけではないでしょうからね。

迷信めいたものに縛られるつもりはありませんが、彼らの「血」をひき、彼らの子育てを誰よりも目の当たりにした自分だからこそ、僕もああなってしまうのではないか……という恐れが、僕の娘氏が成長するにともない、強くなってきている気がするんですよね。

この思い出を「苦い」と思っている限りは、僕はきっと大丈夫だと信じるしかないんでしょうけど。

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