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「ここではないどこか」を目指して夢遊しつづけるダメな僕

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

週末のエモブロです。僕はつい最近(40代になって)まで、「本当の自分はここではないどこかにあるんだ」とかいう青臭いことを本気で思っていました。こじらせたおじさんって本当に厄介ですよね。

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「ここではないどこか」を目指して夢遊しつづけるダメな僕

そりゃあ誰でもあると思うんですよね。ここではないどこかに自分の居場所があると思うようなことや、今の自分はかりそめの存在であって、いずれは何者かになれると信じるようなことは。ただ一般的には10代か、遅くても20代のはじめくらいには、そんな思いは解消するんじゃないでしょうかね?

僕は40代までこういう考えを引きずっていたので、他の人がどうなのかってさっぱりわからないんですよね。一般論としては、アメリカの発達心理学者であるエリク・H・エリクソンが提唱した心理社会的発達理論においては、青年期(思春期)の心理的課題として「同一性(アイデンティティ)」の課題を上げていますが、エリクソンの発達段階としても20歳までの課題なんですよ。

僕の場合はどうかというと、青年期は当然にそういうのがありました。あの頃はやたらと海外に憧れる熱が高くて、遠い世界のどこかに自分の本当の居場所があるんだなんて考えていて、英語を一生懸命勉強していましたね。若くて微笑ましいですね。それで終わればいいんですけど、大学を卒業してもそうした熱は冷めなくて、27歳くらいの頃には「日本語教師になって世界中旅をしながら生きる」みたいなことを言ってましたし(これが本人としては本気で言っていたので怖い)、そうした生き方は厳しい生き方になると知るやいなや、今度は「外資系企業に入って出張で世界中飛び回りたい」みたいなノリで、外資系企業へと転職しまいた。これがだいたい30手前の頃です。

ところが外資系企業でも挫折を味わうと「ここが僕の居場所なんかじゃない!頑張る中小企業を応援するのが僕の居場所なんだ!」と、全く脈絡もないことを考えてたのが30代半ばのこと。子どもが生まれて40代になっても、「今の職場はダメ!やっぱり独立して生きていくことこそ、僕が目指すべき場所!」とばかりに、手元資金が30万円しかないのに独立をしてしまうという迷走っぷりです。

自我同一性を獲得できなかったまま成人期に突入をした

これをエリクソンの発達理論的にいうと、青年期で自我同一性(アイデンティティ。自分が何者であるかという概念念)を獲得できないままに成人期に突入をしてしまったというのでしょう。ちなみにエリクソンは、成人期の発達課題は「親密さ」であって、友達やパートナー、同僚などと親密な関係を築くステージであると言っていますが、このステージまでに青年期の課題であった自我同一性を獲得できなかった者は、他者と親密さを築くことができずに孤独になる、と言っています。これ、完全に僕のことですね😅 そりゃそうですよね。「ここは僕の居場所じゃない!ここではないどこかに本当の僕があるんだ!」なんて言っている人が同僚や配偶者でいたとして、そんな人と仲良くなりたい人なんていないですよね。僕ですらそう思いますもんね。

なぜ自分が自我同一性を獲得できず、「ここではないどこかへ」と思い続けていたかというと、「ここではないどこかへ行ってリセットをする」ということを覚えてしまったからではないかと思います。どういうことかというと、僕は高校を卒業して、田舎から都会へと出てきました。この時点で、生まれ育った田舎での出来事、親や友人とのしがらみ等は全部田舎に置いてきて、都会へ出てきてリセットしたんだと思うんですよ。リセットすればスッキリします。でも、試行錯誤して解決できるはずだったしがらみまでも放置してきました。置いてきたしがらみと真正面から向かい合って、試行錯誤して、たとえそのしがらみが解決しなかったとしても、自分が納得できるような結論を出す前にリセットして逃げてきてしまったんでしょうね。そして「リセットすればスッキリする」ということを学習してしまったので、成人期になってぶつかったしがらみを前にしたときに、以前のようなリセットボタンを探し求めていたのだと思います。

まあ自己弁護ですけど、あの頃、あの10代終わりのころに、僕がもっていたしがらみに真正面からぶつかっても、自分が保たれなかったような気はするんですけどね(この辺のことは、いつかブログにちゃんと書きたいと思いますけど)。あの頃の僕には逃げてリセットするしかほかがなかったような気もします。

それで結局40代になって自我同一性を獲得できたのか

じゃあ今のお前はどうなんだ?ということですけど、子どもが生まれて40代になって、そしてうつになって、そこでようやく逃げずに自分自身の内面と向かい合うことができたように思うんですよね。娘氏や配偶者様をほったらかして「ここではないどこかへ」と逃げることはできないですから。

一言でいうと、40代になったときの発想の転換として「ここではないどこかにある素晴らしい自分を探す」のではなくて、「人生がうまくいこうがいくまいが、何かに対して結果を出そうが出すまいが、そうしたものに関わらず自分は素晴らしくて価値のある存在だ」と思うようになったことが、自我同一性の獲得に役立ったように思います。つまり自分で自分を承認できたというか、「あなたは最初から『何者か』であったんだよ」と認めることができたのでしょう。言葉にするとすごく簡単なように思えますけど、「人生がうまくいこうがいくまいが、何かに対して結果を出そうが出すまいが、自分は素晴らしい」なんてことはそうそう簡単には受け入れられなかったですよね。結果を出さない人間はクズだ、とばかりの新自由主義的な考えを何十年間も抱いて生きてきましたからね。

まあエリクソンも「自我同一性は青年期に確立されるばかりではなく、成人期や中年期でもゆらぎながら再構築されるものだ」みたいなことを言っているみたいですから、僕の場合もギリギリセーフってところでしょうか?(そうなのか?)

他の人はどうやって自我同一性を確立してるんでしょうかね。みんなこんなふうに自分の内面と向かい合うということから逃げずに、自分と対話し続けてるんですか?それとも僕がめんどくさい人間だから、ここまでやらないと自我同一性も確立できないんですかね?(切実な疑問)

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