おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
ものづくり補助金の申請書を書くうえでは、書きたいことをただ羅列するだけでは読みやすい申請書にはなりません。例えば起承転結や序破急のように。読み手が理解しやすい語り口というものがあります。それを考慮して、申請書の構成を考えることも重要です。
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読みやすい構成とは
皆さんも「起承転結」や「序破急」といった、ストーリーの組み立て(構成)のセオリーについては聞いたことがあると思います。人はある程度論理的に話を聴かないと理解ができないという性質があり、前段を受けないで突然新しい要素が飛び出してくるような話の展開にはついていけないのです。
これは小説や物語だけではなく、補助金の申請書も同様です。人が読むということには変わりはないのですから、読みやすい構成で書く必要があります。
しかし自由に書くこともできない。申請書には「制約」がある
「じゃあ起承転結で書けばいいんだ!」と思うかもしれませんが、そう結論付けることは早急すぎます。補助金の申請書は自由形式ではありません。ここにこれを書きなさいという指示があり、いわばこれが制約となっています。このような制約を守らずに好きに書くことは、要求事項を満たさないという点で心証を悪くする可能性があります。
例えば、ものづくり補助金の申請書上の制約とはどのようなものがあるでしょうか。下記の図は大阪府中小企業団体中央会が公開している様式2ですが、
「その1」には「革新的な試作品開発・生産プロセスの具体的な取り組み内容」
「その2」には「将来の展望」
を書くことが求められています。そして、大阪府の書式に特徴的なことですが、「その1」「その2」それぞれにどのようなことを書けばよいのかという指示もあります(他の都道府県ではここまでは求められていない)」
このような指示がある以上、これを無視して好きなように起承転結を書くことはできません。「聞かれたことに対して、漏れなく、ダブりなく、明確に答える」というのが補助金申請書作成上の鉄則です。皆さんだって、自分が聞きたいことと的外れなことを回答されると嫌な気持ちになるでしょう?ですので、読みやすいストーリーを書く必要がありますが、これらの制約事項から逸脱せずに、構成を組み立てなければならないのです。
具体的にどうすればいいか?当社が基本としている構成を紹介します
制約条件を踏まえつつも、わかりやすい構成で書くのはどうすればいいでしょうか?当社が基本としている構成を紹介します。
注意していただきたいのは、これはあくまでも当社で標準としている構成であり、「正しいもの」「正解」ではないということです。異論もあるでしょうし、もっとよい構成もあるかもしれません。これを参考にしてくださっても結構ですが、これが全ての審査員にとって読みやすい構成だとは言えません。必ずご自身の判断と責任のもとで、参照してください。
補助金の申請書作りは本当に大変ですね?