おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村です。
4月8日、参議院決算委員会の省庁別審査において、世耕経産相は「スマホでちょいちょいと選択をすれば補助金手続きが完了する」ような形を目指すと明言しました。手続きの電子化・簡素化で、補助金代行コンサルは、収入源を失う可能性があるかもしれません。
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参議院決算委員会の省庁別審査における大臣答弁
国民民主党の矢田わか子議員の質疑に対する答弁として、スマホで申請できる方向で検討中との回答がありました。下記の動画の16分20秒前後にその答弁があります。
矢田議員は「ものづくり補助金の課題」という内容で、質問に立ち、政府の見解を求めました。矢田議員と世耕経産相のやり取りを要約し、文字化しました。
「第8回中小企業・小規模事業者の長時間労働是正・生産性向上と人材確保に関するワーキンググループ」での議論
当ブログでも何度か紹介をしていますが、「第8回中小企業・小規模事業者の長時間労働是正・生産性向上と人材確保に関するワーキンググループ」において、補助金申請の電子化については省庁横断的に議論がされています。直近だと3月15日にワーキンググループが開催されています。
協議されている内容を一言で表すと、中小企業を対象とする補助金(経産省以外、自治体も含む)について、2020年4月からの補助金申請システムの導入を目指すものです。大臣が答弁した内容と一致していますね。
補助金申請画面のイメージも公表されている
「第8回中小企業・小規模事業者の長時間労働是正・生産性向上と人材確保に関するワーキンググループ」に関する資料は公開されているのですが、そこでは補助金申請システムの導入イメージが具体的に示されていました。
大臣が言っていた「スマホでちょいちょいと選択すれば申請できる」かどうかまではこの資料では読めませんが、入力項目がある程度標準化されるようですので、簡素化されることには間違いはなさそうです。
来年から補助金代行コンサルは不要になる!?
矢田議員と世耕経産相のやり取りでは、人的資源の乏しい中小企業では、「有料の業者」(補助金代行コンサルのこと)に依頼をせざるを得ないが、「有料の業者」に依頼するには資金力も必要、という背景からこのシステム化のことが語られていました。
大臣の言う通り、スマホでちょいちょい選択すれば申請できるようになるのであれば、もはやこういう「有料の業者」は不要になるかもしれませんね。僕の仕事はなくなるかもしれませんが、中小企業にとっては良いことだと思います。僕としては、これは歓迎すべき改善だと思っています。
来年(2020年)にどのような申請プロセスになるのかは不透明な部分が多いですが、もしかしたら来年から補助金代行コンサルは大打撃を受けるかもしれませんね。まあ、先行して電子化されているIT導入補助金でさえ、代行コンサルに頼む企業があるので、大打撃などはないかもしれませんが。電子化以前に、そもそも経営計画の類を作成すること自体を苦手としている中小企業が多数あることを、政治家や官僚がどこまで認識しているかということはわかりませんけどね。
ちなみに補助金支援専業ではない当社では、このような可能性があることも見越して、補助金支援の売上比率を下げるよう手を打っています(ISOや国際プライバシー規制の仕事に着手している)ので、どう転ぼうがあまりインパクトはありません。ええ、自慢話なんですが?