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2月28日、中小企業庁が「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」の公募開始を発表しました
3/1追記
2月28日、中小企業庁が「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」の公募開始を発表しました。公募要領を解説しましたので、こちらもご覧ください
2018年2月より公募が開始されると見込まれている「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業」です。採択率がどうなるかというお問い合わせが多いので、当社の予測とその根拠をまとめてみました。
当社では、次回のものづくり・サービス補助金の応募総数は2.4万件程度、採択数は1万件程度。採択率は40%程度であり、2次公募まで行われると見ています。
過去の公募はどうだったか
公募期間が長いほど応募数が多くなる
過去の例を見てみると、公募期間が長いほど応募数が多くなっています。まあ当然のことですね。散布図と近似曲線を作ってみました。
直近2カ年では、公募期間日数は2ヶ月程度(60日強)ですので、今回もおそらくそのあたりだと思われます。仮に前回同様の64日とした場合、近似曲線の式にX=64を代入すると、16,107件の応募が見込まれます。
採択率はどの程度か
次回の応募が16,107件だとすると、採択率はどの程度でしょうか。1万件の採択を目指すと言われていますので、単純に1万件が採択されるとなると、62%となります。これまではおおよそ採択率40%で推移していますので、かなりの高確率になりますね。
しかしここまでの高確率かどうかは疑問も残ります。平成26年度の実績を見ると、1次公募では17,128件の応募に対して、7,253件の採択でした。採択率は42.4%です。そして2次公募が行われて、全体で13,000件の採択となっています。
採択の審査事務として、地方と全国との2段階の審査を置いています。各都道府県の中小企業中央会が地方の大学の先生や経営の専門家(中小企業診断士や技術士等)を集めて審査をしています。しかしここで採否が決まるわけではなく、実際の採点結果は全国中小企業団体中央会に上程され、そこで全国の並びをとって、例えば平均点のばらつきはないかとか、重複はないかを確認しているそうです。
このような調整が入ることからも、やはり1次公募では7,000件の採択(採択率40%程度)に抑えられ、そして2次公募で残りの予算を消化する、という流れが現実的かもしれません。
ということで、次のような状況になるのではないかと予測します。
応募総数 | 採択数 | 採択率 | |
1次公募 | 16,000 | 7,000 | 43% |
2次公募 | 8,000 | 3,000 | 37.5% |
合計 | 24,000 | 10,000 | 41.6% |