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エモブロ ブログ

母が死ぬまで僕がつき続けた嘘

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

祝日のエモブロです。実は僕は母が死ぬまで、つき続けた嘘があります。実の息子に嘘をつかれ、それに気づかないまま死んでいった彼女はかわいそうだなあと他人事のように思うことがあります。

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会社を辞めると伝えると泣きわめき罵られた

僕が20代の頃、勤めていた会社を辞めたことを母に伝えたのですが(事後報告)、めちゃめちゃ狼狽されたのですよ。「狼狽」という言葉を選んでますけど、泣きわめき、僕を口汚く罵るといった感じでした。「なんで会社辞めたくらいでそこまで言われないとあかんの?」と思うくらいひどい言いっぷりだったんですよね。大人になったんだから自分がどう生きようが好きにさせてくれ、親だからといってこの人生に干渉するな、という気持ちを持っていたと思います。

僕はそうした腹立たしい気持ちを抱いた反面、「この人は何でキレるかわからなくて怖い」という印象を持ちました。まあどっちの感情も、僕が子供の頃から抱いてきたものだったんですけど、「母は怖い」という気持ちはその後もずっと拭えなかったんですよね。不謹慎だと言われそうですけど、母がなくなったときには心底ホッとしましたから。

で、僕がついた嘘というのは、その後に僕がした転職(その後に3回も転職している)はすべて隠していたということです。あたかも2番めの会社で勤め続けているふりを続けたんですよね。2番めの会社は1年2ヶ月くらいで辞めているというのに。ですので、僕が独立して一人親方になったことも当然知らずになくなったと思います。

息子に嘘をつかれてかわいそうだと思う気持ち

まあ正直なところ、こんな嘘を最後まで突き通したことに罪悪感も悔いも何もないんですけど、母に嘘をついたことは事実なわけです。それを思うと、「この人は息子に嘘をつかれ、真実を知らないまま死んでいって、かわいそうだなあ」という気持ちはしばしば湧いて出てくるんですよね。お前が嘘をついたくせに何をいけしゃあしゃあと、と思われるかもしれませんけど。

特に僕んちの娘氏を見ている時にそんな気持ちになります。仮の話ですけど、この娘氏が僕に嘘につき続けたとして、僕はその嘘について何も知らずに死んでいくって悲しいよなあと思うんですよね。自分が嘘をつかれたということもさることながら、嘘をつかずにいられないほどに実の子を追い込んだことが悲しいんですよ。

僕の母には母なりの思いがあったのでしょう。きっと僕が最初に就職した会社(NTT)に勤めたことが嬉しかったんでしょうね。僕が就職してまもなくのことですけど、嬉しそうに「ドコモの携帯を買った」という連絡がきましたもん。そりゃ誰もが知る企業に息子が勤めたんですから、嬉しかったことも想像に難くありません(まあ、母が大嫌いな父のコネで入ったことも内緒だったんですけどね)。

母の人生は一体何だったのか

考えてみれば母はかわいそうな人です。幼い頃は大陸にいて、終戦とともに残留孤児になりかけたそうです。母親(僕から見たら祖母)がたいへん感情的なひとだったようですし、父親(僕から見たら祖父)は母が高校生の時に亡くなっています。大人になり、夫(僕の父)結婚し、夫の転勤にともなって、誰も知る人のいない大分に越してきて、父が仕事にかまけている間に2人の子供をほぼ一人で育てて。そんな彼女の努力にも関わらず、家庭は崩壊し、育てた息子からは嘘をつかれ、そして最後は孤独に死んでいった母の人生はいったいなんだったのかと、やるせない気持ちにつつまれることがあります。

かわいそうだと思う反面、なくなってくれてホッとしている自分もいて、この複雑な感情は自分のなかでもなかなか整理がつきませんね。ふだんはそうした感情を思い出すこともないのですが、たまに思い出すことがあります。このたび母を思い出したのは、今日11月3日が母の誕生日だからです。生きていれば、今日でちょうど80歳を迎えたことでしょう。

80年前の今日、福岡で一人の女の子が生まれました。いろんな感情はありますけれども、今日は彼女が生まれてきたことをお祝いしたいと思います。そうでなきゃ、僕の存在までも否定することになっちゃいますからね。

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