おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
週末のエモブロです。こないだ、ジョギング中に四つ葉のクローバーを見つけました。四つ葉のクローバーってなんでできるか知ってます?実は踏まれたりして傷ついたクローバーは四つ葉になるんだそうです。
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傷がつくから四つ葉になる
株式会社誠文堂新光社のサイトによると、四つ葉のクローバーができる理由はこんな理由なんだとか。千葉大学園芸学部の丸尾達先生のコメントのようです。
本来3枚の小葉が4枚になる理由は、いろいろな可能性がありますが、人や動物に踏まれたり、濃い肥料がかかったりする物理化学的な刺激により、葉のもととなる極小さな成長点に、傷がつくことで、1枚の小葉が2枚に分かれることが考えられます。四つ葉になる可能性は、1万分の1程度の確率だとされていますので、見つかりにくいのですが、人や動物などに踏まれやすい場所では比較的高い確率で見つかるはずです。
踏まれて傷ついたものが幸福の象徴なんだって
四葉になる可能性は1万分の1という確率もすごいけど、わたしたちが「幸福の象徴」だと思っているものが、実は人や動物に踏まれて傷ついたものだというのは、なかなか示唆に富んでいると思いますね。見つけた誰かに幸福感を与えるのは、実は踏まれて傷ついたものだというのは、なかなかにいい話じゃないですかね。
もしかしたらわたしたち人間もそうなのかもしれません。誰かに勇気を与えることができるのは。卓越した成果を残す成功者なのではなく、失敗をして傷つき、それでも生きている人なのかもしれませんよね。
しかし実際の人間社会では排除されるのではないかという懸念も
でも、冷静に考えてみると、誰かに踏まれて傷ついて、1万分の1の確率で「普通ではない」形態に成長したものは、おそらく人間の社会だと(すくなくとも日本の社会では)排除されるでしょうね。四つ葉のクローバーは、四つ葉のクローバーだからこそ「幸福の象徴」になったのかもしれませんね。
でもやはり心に留めておきたいのは、わたしたちが生きていく上で本当に参考にしたいのは、傷つき失敗し、「普通でない」経験をした人たちじゃないのかと思うんですよね。成功者の成功体験というのは世の中にありふれています。その「成功者の成功体験」は、「もしかしたら自分にもチャンスがあるかも」という希望になっていることは否定をしません。しかし、成功者の成功体験をなぞったからといって、成功することが保証されているわけではありません。成功体験は再現性があるとは限りませんもんね。
一方、失敗体験というのはなかなか日の目を見ません。失敗したことを詳らかに語ることは、一般的にははばかられることです。このように失敗体験は可視化されないのですが、失敗体験がが可視化されないがゆえに、皆が成功体験の裏に潜むリスクに気がついていないともいえます。もちろん成功者が一切失敗をしていないと言うつもりもありません。失敗の上に成功が実現できたはずですから、成功者はやはりまた失敗者でもあるはずです。
だから失敗体験の中にも真実があるはずなんですよ。四つ葉のクローバーとは異なり、わたしたちの社会で失敗した人は「ダメな人」という烙印を押されがちで、実際の人間社会ではあまり顧みられることはありません。でも四つ葉のクローバーが教えてくれるように、そこに自分が幸福になるヒントがあるんじゃないかと思うんですよね。
恐れずに傷つこう。そして、傷つくことにオープンになろう。それが幸福への道だ。異形であっても人を幸せにすることはできると、四つ葉のクローバーは語りかけてくれているように思います。