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2020年実施ものづくり補助金(一般型)3次締切採択結果を分析する(②データポータル)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

9月25日に、2020年実施ものづくり補助金(一般型)3次締切の採択結果が発表となりました。これをうけて、ものづくり補助金総合サイトのデータポータルで、採択状況分析結果が更新されました。解説します。

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動画でも解説しています(無料・登録不要)

B類型・C類型の申請数が倍以上増加

これを見ると、特別枠のB申請とC申請の数が2次締切の時に比べるとかなり大きく件数が伸びてます。B申請に関しては2.5倍程度の伸びです。ものづくり補助金の条件で特別枠で申請するとすれば、B類型での申請がもっともイメージされやすいのだと思います。通常枠の申請数が2,400件程度で安定しているのと比較すると、全体的な傾向としては、特別枠での申請に積極的な層が多いと言えそうです。

規模別(従業員数別)の採択率

これを見ると、従業員数が6人から20人の区分のところが最も採択率が高いです(53.8%)。おそらく小規模企業に対する加点が効いていてるんじゃないかと当社では分析します。小規模企業に対する加点が効いていてるんだったら0人から5人の区分も採択率が高いんじゃないかと突っ込まれそうなんですが、0人から5人の企業は、審査項目の中にもある財務面や体制面での評価が得にくいんじゃないかという気がします。6人から20人の組織であれば財務面も体制面も若干安定をするのでそこで評価が高くなってるのかもしれません。

2次締切までの結果と比べると、従業員数51人以上の区分の採択率下げ幅が、そうでない区分の下げ幅と比べると緩やかです。例えば6-20人の区分では約10ポイント下落しているのに対し、101人以上の区分では6ポイントの下落です。3次締切では、中堅規模の会社の採択率が高かったのかもしれません。

業種別の採択率

業種別の採択状況の分析結果を見ると、製造業が最も申請数が高いことがわかります。そして採択率も製造業が一番高いです。このものづくり補助金は始まった当初の平成24年度は、製造業限定の補助金でした。そこからサービス業であるとか商業にも拡大して行ったんですが、当初、製造業限定だった時と制度の内容としては大きく変わっていません。なのでもともとこの制度自体が、製造業に最適化されていると言っても良いと思います。(もう少し広く言うと、設備産業と言ってもよいでしょう)

また、2次締切までのデータと比べてみたところ、医療・福祉の分野の採択率の下落幅が大きいです。医療福祉の分野は2次締切までのデータだと採択率が65.3%だったんですが、3次締切の結果を受けて、なんと13ポイントも下落していますこれは全業種の中で、最も下げ幅が大きくなってます。歯科医に人気のものづくり補助金ですが、今回は歯科医の採択率も低かったのではないかと考えられます。

交付決定回数別の採択率

交付決定の回数別の採択結果の見ていきましょう。今年2020年実施のものづくり補助金からは、交付決定の回数に応じて減点をされるという方式が新たに導入をされました。上記のグラフでもわかるように、過去に交付回数が多ければ多いほど採択率が低いです。この減点が結構効いてることがよくわかります。

ただ、過去1回交付の区分と過去交付なしの区分ではそれほど差がありません。ほとんどないと言ってもよいでしょう。減点はされてるはずなんですが、それで何で採択率の差がないかと言うと、ノウハウの差ではないかと推察します。過去1回でも採択されてる企業は申請をする上でのコツが分かっている、もしくは採択されやすい財務的な特徴や体制が整っているので、減点をものともせず採択されるような事業計画が書けているのかもしれません。

加点項目充足数ごとの採択率

最後は加点項目別の採択率の分布を見ていきましょう。加点項目を満たしている項目が2個だと、採択率が39.7%です。これが大体、全体を均した時の採択率と同じぐらいなので、加点項目を2個とっておくということは競争上は必須だと言っていいでしょう。逆に2個なければ(1個しかない、ゼロ個しかないということになると)競争劣位になってしまい、不利になります。

その上で確率を上げるためには、加点項目を3つ充足するのが望ましいでしょう。この点、小規模企業は小規模企業というだけで加点項目を満たせるので、中堅規模の企業と比べて有利です。中堅規模の企業は難易度の高い加点項目を満たさなければなりませんから。(経営革新計画の承認取得やさらなる賃上げ等)

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